日に日に寒くなる時期、空気の乾燥とともにお肌がカサカサ!
という人も多いのではないでしょうか?
皮膚トラブルも増えてくる季節、
「はたけ」と呼ばれる症状をご存知でしょうか?
聞いたことはあるけど、詳しく知らない人も多いかもしれません。
そんな「はたけ」について解説していきます。
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子どもの皮膚が白くなる、粉をふく症状は「はたけ」?
「はたけ」とは皮膚病の一種で、
正式には「顔面単純性粃糠疹(ひこうしん)」と言います。
中学生以下の子ども多くみられ、
皮膚が斑点状に白くなったり、白く粉を吹いたような状態になる脱色性の皮膚病変です。
ひとつひとつの大きさは、5mm~2cm程度で、痒みなどはありません。
原因は分かっていませんが、
乾燥肌やアレルギー体質が関係しているのではないかと考えられています。
ですから、アトピー性皮膚炎の子どもに多く発生しやすいことが分かっています。
かゆみのような感覚的な症状はありませんが、
見た目に白くなるため気になるかもしれません。
ただ、皮膚病としては軽度のもので、
放っておいても治ってしまう場合がほとんどです。
乾燥が原因だと考えられているので、
乾燥対策、保湿ケアを積極的に行うことで症状に改善が見られると言われています。
対策を行っても、見た目に目立ってしまい気になる時や、
まれにかゆみが伴う場合などは、
皮膚科のお医者さんに診察してもらいましょう。
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「はたけ」にはどんな対処法がある? オロナインが効果的!?
ほとんどの場合、放っておいても自然と治るとは言え、
「はたけ」は見た目に分かってしまいます。
できれば症状を改善したい!という場合には、
どんなものが効果的なのでしょうか?
原因が特定されず、特効薬もないのですが、「はたけ」は乾燥が原因と言われています。
ですから、まずは保湿に気を付けたいところです。
私たちになじみ深い軟膏に「オロナイン」がありますよね。
実は、このオロナインの効能・効果には「はたけ」が含まれています。
オロナインの他にも、皮膚の保護効果の高い白色ワセリンや尿素を含むクリームなどが有効です。
お医者さんでは、ビタミンAを含む軟膏やクリームを処方されることもあるようです。
いずれにせよ、皮膚の保湿と栄養補給によって少しずつ症状の改善が図れるます。
皮膚の炎症等にすぐ効くイメージのステロイド外用薬が、
「はたけ」にも効果がありそうな気がしますが、
実際は逆に症状を悪化させる可能性もあるためにほとんど使用されません。
足や腕の皮膚トラブルも「はたけ」?
はたけは「顔面単純性粃糠疹」と言うくらいなので、
症状が出る部位は顔から首あたりまでに出ます。
もしかしたら、足や腕に似たような症状が出たことがある人もいるかもしれません。
それも、「はたけかな?」と思うかもしれませんが、
足や腕に出る似た疾患は「乾癬(かんせん)」であると考えられます。
「乾癬」といい、小さな円形からだんだんと大きくなり、赤色をしています。
表面に厚い角質がついていて、
かさぶた状になり、粉をふいたように白っぽくなるので似て見えます。
「はたけ」とは違い、
体のどの部位にもでき、かゆみや皮膚を硬くする角化症が起こります。
かゆみもありますので、「乾癬かな?」と思ったら皮膚科を受診することをお勧めします。