二十四節気のひとつに「大雪」があります。
「大雪」は二十四節気の第21にあたります。
冬至などに比べてあまり馴染みがありませんが、
このころに天気予報を観ていると
「明日は大雪ですが、全国的に穏やかな天気でしょう。」
などとお天気キャスターが言っていたりします。
今回はそんな冬が本格化してくる頃を表す
「大雪」についてまとめます。
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二十四節気の「大雪」とは?
そもそも二十四節気というのは、
太陰暦で季節を表したものです。
一年を24等分し、その区切りやその期間に名前を付け、
それが現在でも季節の節目を表す言葉として使われているのです。
その中の一つ「大雪」の読み方は、
「おおゆき」ではなく、「たいせつ」と読みます。
小雪から15日目頃の太陽黄経255度の時を言い、
12月6日の頃がその時にあたります。
正確には2027年までは、大雪は12月7日に来ます。
2028年は12月6日が大雪になり、
その後はしばらく4年ごとに6日に大雪があたる計算ですが、
まれに12月8日が大雪になることもあります。
また、太陽黄経255度の時になる日というだけではなく、
期間としても意味を成します。
太陽黄経255度のなる日から、
次の節気である冬至の前日までを「大雪」と呼びます。
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二十四節気における「大雪」の意味合い
太陽黄経255度の時が「大雪」と名づけられたのは、
その字が表す通り、
北国や山では大雪になってくることに由来します。
山が雪を纏い、完全に冬の姿になる時期です。
太陰暦が中国から入ってきたこともあり、
中国で大雪になったから、という説もあります。
また、全国的に平地でも霜柱を踏むようになり、
冷え込みが厳しくなってきます。
平野部にも降雪が見られ、
全国的に本格的な冬の到来を告げるのです。
初氷が見られるのもこの頃でしょう
スキー場がオープンするのもこの「大雪」でのタイミングが多いそうです。。
動物が冬眠に入ったり、
鰤(ぶり)といった冬の魚が大漁になる頃、
ということの目安でもあります。
大雪の全国な行事というのは、ほとんどありませんが、
この大雪の期間には正月事始めの日としている地方もあります。
関東では12月8日、関西は12月13日がその日です。
薪などを山に取りに行き、
お正月に必要なものを揃え始めるのです。
きっと雪が降り積もる前に準備しようということだったのでしょうね。
そして「正月事始め」を済ませると、
本格的な新年の準備を始まるのです。