端午の節句は、男の子の誕生と健やかな成長を祝う行事です。
お祝いの席を設けてお客様をお招きする場合、
室内には兜や五月人形を、
外には鯉のぼりを飾りますが、
おもてなしの料理は特に決まった食べ物はあるのでしょうか。
五月人形を飾る時期、片付ける時期は?飾る方角や場所は?飾り方を解説
というページも書いています。
端午の節句の食べ物は何を食べる?意味や由来は?
端午の節句には柏餅や粽(ちまき)が食べられますが、
それぞれに意味があります。
柏餅の意味や由来
柏の木は新芽が出るまで古い葉が枯れ落ちません。
このことから、家系が絶えない、
子孫繁栄を意味する縁起の良いものとされました。
粽(ちまき)の意味や由来
中国では邪気を祓うものとされています。
もとは茅(ちがや)の葉で包まれていて
「茅巻き(ちがやまき)」と呼ばれていました。
これが後に(ちまき)と呼ばれるようになった
ともいわれています。
これらの由来から、災いから身を守り、
子孫繁栄を願うという意味が込められています。
端午の節句初節句には何を食べる?離乳食には何を食べる?
特に決まりはありません。
初節句でお客様をご招待しておもてなしする場合には、
一般的な祝い膳を用意されてはいかがでしょうか。
お赤飯や鯛などの縁起物の他にも、
出世魚のブリ、
「勝」につながるカツオ、
すくすくと成長することを願った筍などを使うこともお奨めです。
しかし、子育てで手一杯な場合は無理をせず、
宅配を利用することも考慮されてみてはいかがでしょうか。
おもてなしの料理を作らないのは何だか気が引ける、
とお考えでしたら比較的手軽な
お吸い物を作られることをおすすめします。
子供のための料理は、端午の節句にちなんで
「鯉のぼり」や「兜」をイメージした盛り付けをすると
見た目も華やかとなります。
離乳食ですと、おかゆやペースト状のものとなりますが、
これを鯉のぼりの形にしてお皿に盛り付けます。
また野菜をすりおろして混ぜると色がついて彩りも良くなります。
人参やほうれん草などを使って、
赤や緑の色鮮やかな鯉のぼりを盛り付ければ
食卓を楽しくしてくれます。
端午の節句で高齢者が特養や老人ホームで食べるおすすめ料理レシピは?
老人ホームでも、端午の節句など季節の行事にちなんだ
食事が提供されています。
なかには端午の節句に食べる柏餅や粽を出すかわりに、
柏の葉で包まれた蒸し料理などが提供されているようです。
柏の葉を目にすることで、
端午の節句を思い出される方もいらっしゃるそうです。
高齢者の方にはお寿司の人気が高いとのことですが、
手毬寿司やちらし寿司ですと見た目も鮮やかになり
高評価のようです。
お寿司のレシピには、
手毬寿司のネタを野菜に変えるなど
工夫されたものがあるようです。
また、お吸い物などにはとろみをつけて
嚥下しやすいように配慮されて提供されている
ものもあります。
高齢になると視覚が衰え料理の彩りは
食欲増進につながらない、
といった少し寂しい見解があるようですが、
一方で色彩が鮮やかだと視覚だけではなく
工夫や手間といった気遣いも感じられ、
喜ばれるとの意見も多くあります。