水虫といえば、
お父さんの専売特許のような
症状という
イメージがありました。
ところが
最近は若い女性や
赤ちゃん・子供でも
水虫に悩むことが多いそうです。
もちろん
年齢を問わず
男性もたくさんの人が
悩んでいることです。
大人の場合は
年中ストッキングを着用する・
靴を履いている時間が長いなど
の原因があります。
子供の場合はやはり
靴を履いている時間が長い・
昔に比べて
暖房の行き届いた環境に
いることが多いなどが
原因になります。
快適な環境で
過ごすことができるのが
水虫の原因になっているとは
なんとも皮肉なことですね。
水虫は家族の誰かが
罹ってしまうと、
家族みんなにうつる
可能性があります。
以前は治らない症状だと
言われていました。
でも今は
市販の薬を使用しても
治すことができるのです。
水虫がみつかったら
早期に治療を開始して
早いうちに治すことを心がけましょう。
水虫を治す6つの民間療法と、4つのタイプの市販薬とは?
という記事も書いています。
3つの水虫の種類
水虫といっても
そのタイプには
種類があります。
趾間型水虫
「趾間型水虫(しかんがたみずむし)」
日本人に最も多い
水虫のタイプといわれています。
薬指と小指の間に
発生することが多いと
言われています。
感染初期では
指の間が赤くなったり
皮が剥けたりします。
症状が進むと
皮膚が白くふやけたり
皮がむけて
赤くただれたりもします。
水泡ができる場合は
指の間の皮膚が
硬く・厚くなる場合もあります。
このタイプは強い痒みがあります。
小水疱型水虫
「小水疱型水虫(しょうすいほうがたみずむし)」
足の裏で
特に土踏まずや
指の付け根に近い部分に
水泡ができるものです。
水泡の大きさも様々で
寄り集まってできたり
個々にできたりします。
放置すると
乾燥してかさぶたになって
剥がれ落ちます。
無理にはがしたりすると
ビランになったりします。
角質増殖型水虫
「角質増殖型水虫(かくしつぞうしょくがたみずむし)」
足の裏全体
特にかかとの部分が
硬く・厚くなって
皮がボロボロと
剥がれ落ちるようになります。
いわゆるかかと水虫と呼ばれるものです。
アカギレのように
ひび割れを起こすこともあります。
水泡ができたり
痒みがあることはありませんが、
冬場には
乾燥してきて
ひび割れを起こして
痛むことがあります。
老化現象や肌荒れに間違われて
放置されることも多いものです。
タイプ別の治療方法は
じゅくじゅくしているもの・
水泡ができるもの・
乾燥しているものなど
水虫のタイプによって
適切な治療法があります。
趾間型水虫の治療方法
足の指の間が
じゅくじゅくしたり
ふやけたようになって
皮が剥けたりと
このタイプは
湿度が大敵です。
治療もできるだけ
足の風通しがよい
環境をつくることが
大切です。
主に塗り薬で
治療することになりますが
重症の場合は内服薬を利用することもあります。
足指の間という
治りにくい部分に発生するので
症状が改善してからも
3,6ヶ月くらいは
薬を塗ったりして
完全に治療することを
こころがけましょう。
薬を塗る前には患部をきれいに
石鹸で洗い、完全に乾燥させてから
塗ると効果的です。
小水疱型水虫の治療方法
この小水疱型タイプの水虫も
治療の基本は
塗り薬の使用です。
お風呂あがりの
角質が柔らかくなっているときに
塗りましょう。
朝出かける前に靴下を履くなら
その直前にも薬を塗りましょう。
3ヶ月ほど
薬を塗って治療したら
完治を確認するためには
皮膚科で
白癬菌が残っていないか
調べてもらう必要があります。
少しでも
菌が残っていると
また
増殖して再発、
ということになります。
なのでもう大丈夫と思っても
用心のために3,4ヶ月は
薬を塗り続けておくのが無難です。
角質増殖型水虫の治療方法
このタイプは足の裏でも
最も皮膚が厚いところに
できるために治療も
最も難しいということになります。
でもきちんと治療すれば
必ず治りますから
あきらめずに治療を続けましょう。
塗り薬と併用して
内服薬を利用することが多くなります。
内服薬は医師の指導を受けながら
使ったほうがいいので
このタイプの水虫になったら
皮膚科を受診するのが治療の近道です。
水虫を予防するには
水虫は
きちんと対策をとれば
予防することができるものです。
足をいつも清潔にする
基本中の基本です。
白癬菌は24時間以内に
洗い流せば
皮膚から除去することが
できるそうです。
足はいつも清潔にして
足指の間もきちんと洗いましょう。
高温多湿な環境にしない
足を高温多湿な環境にすることは
白癬菌の増殖に好適な環境を
つくることになります。
白癬菌は温度約26度・湿度70%で
活動が活発になるそうです。
足は常にさらっと
乾燥させておくことが
ポイントです。
窮屈だったり通気性の悪い靴は避ける。
同じ靴ばかり履かないで
何足かを使いまわす。
その日に履いた靴は
乾燥させるようにする。
靴下やストッキングは
5本指のものにすると
指と指の間が分離されるので
予防にはいいものです。
ナイロンなど
蒸れやすいものよりも
コットンやシルクなど
天然素材のもののほうが
足の呼吸も妨げず
いいものです。
少し
値段が高いですが、
水虫になって
治療することも考えれば
結局はお買い得かもしれません。
家族・ペットも要注意
白癬菌の中には
動物の毛などを
好んで寄生するものもあります。
知らないうちにペットから
感染していることもあるのです。
その場合はペットの治療も
きちんとしましょう。
また同居している家族が
水虫になった場合、
お風呂マットや
スリッパなどから
他の人にもうつるものです。
この場合も
水虫になっている人は
全員きちんと治療して
家族間で水虫のうつしあいになる、
ということのないようにしましょう。