1年のうちで1番寒い時期とされる「大寒」
読んで字の如くですね。
日本の暦には季節感を表す
名称が付けられていますが、
冬の暦である「大寒」について
今日は解説しようと思います。
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大寒とは?意味は?二十四節気とは?
大寒とは寒さが一層加わるという意味で、
日本の暦の基準である「二十四節気」の1つです。
二十四節気は、古くより農耕民族であった日本では、
農作業の目安にするもので、発祥は中国です。
太陽の黄道上の視位置と1太陽年を日数などで
24に分けてその分割点を含む日に
季節を表した名称を付けたものです。
なお、大寒の時の太陽の黄経は300°です。
その中で「大寒」は第24、
二十四節気の最後にあたります。
寒さが強まる時期の始まりに小寒があり、
次に大寒と続きます。
小寒・大寒と揃って「寒(かん)」と云われ、
「寒の内」や「寒中」とも呼ばれています。
「寒の戻り」なんて言葉もありますが、
こちらは春になって気温が上がって来た頃に
急に寒さを伴うもので「寒」とは別なものです。
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大寒とは?食べ物との繋がりは?
最も寒い時期である大寒は、
この強い寒気を使って仕込みが始まるものがあります。
例えば凍り豆腐(高野豆腐ともいう)や、
寒天・酒・味噌といったものを仕込む時期でもあります。
大寒の朝に汲まれた水は、
雑菌が少なく腐りにくいと言われていて、
こうした仕込みには「寒の水」が使われており。
この水で仕込まれた食品は腐らないと言われています。
手作りの味噌を作る家庭でも
この時期に仕込む方も多いのも特徴です。
他には、大寒の朝に生まれた卵は
昔から食べると健康に暮らせると云われ、
「寒たまご」として珍重されています。
寒さから鶏の産卵数が減る代わりに
滋養がたっぷり含まれています。
中国では大寒から5日間「鶏始乳」と呼ばれ、
鶏が卵を抱き始める時期とされています。
寒たまごは縁起物とされていて、
風水の世界では金運アップの食べ物!
寒い時期に負けずに頑張る鶏が生んだ
生気満ちあふれる卵、
養鶏場や卵専門店などで手に入る様ですよ!
機会があればぜひ、
食べてみてはいかがでしょうか?
大寒とは?時期や2015年は?
大寒は、1月20日頃から2月3日頃まで。
丁度、節分の日までをいいます。
年によってはズレがあり、
1月21日になることもありますが、
2015年の大寒は1月20日です。
小寒・大寒と共に「寒」と言われていますが、
小寒を「寒の入り」とも呼ばれていて、
この時期から大寒の間を「寒中」、
寒中見舞いや、寒稽古や寒中水泳などが
始まります。
手紙を書く時の時候の挨拶も寒の時候の挨拶を使います。
大寒の候の意味は?時期は?いつまで?例文を紹介
最も寒さ厳しい季節ですので、
風邪やインフルエンザも流行る頃でもありますね。
どうぞ気をつけてお過ごし下さい。