秋の花粉症って、どんなの?
「花粉症」というと春にピークがくるというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
ところが、一般的に花粉症のシーズンのピークは春先に次に、秋口なのです。
「やっと暑さも過ぎ、過ごしやすくなったわ。」とホッとしたところに現れるのが、秋の花粉症です。季節の変わり目と重なることから、風邪の症状と区別がつきづらい点も厄介です。
秋の花粉症 いつから始まるの?症状の時期は?
実は、秋の花粉症を引き起こすのはヨモギ、カナムグラなどの雑草やイネ科の花粉です。
これらの植物の花粉は6月から8月に飛んでいます。つまり、秋の初めは、夏から飛散しているイネ科やブタクサの花粉が多く、8月下旬ごろからはヨモギが飛散を始め、9月をピークにもうすぐ冬が来る!という11月まで飛びます。
そうとはいえ、6月~11月の間、ずっと同じだけ花粉が飛んでいるわけではありません。秋の花粉症の原因となる花粉のほとんど8月~10月にピークを迎えます。
細かくは、東北より北では8月~9月、九州では9月~10月がピークです。主にスギ花粉が飛ぶ春の花粉症と比べて、飛散期間が長いのが特徴と言えるでしょう。
秋の花粉症の原因となる植物は?
秋の花粉症の原因となる植物は50種類ほどもありますが、代表的なものは、イネ科の植物やブタクサといったキク科の雑草類、ヨモギ、カナムグラあたりでしょう。
単にヨモギと言っても、ヨモギ属にほ30種類以上もあります。その中で秋の花粉症を発症させるのは、ヨモギ・エゾヨモギ・オトコヨモギです。
街中やそこらへんの道端、平地でも山野でも雑草のように自生しています。そのため、全国のどんな場所においても注意が必要です。
また、ヨモギやブタクサは背丈のの低い草花なので、広範囲に渡って花粉が飛ぶことはありません。しかも、春のスギ花粉よりも花粉の飛散数は少ないので、花粉症の症状も春ほどではない場合が多いようです。
花粉の飛散量と花粉の飛散範囲が違うというのが春の花粉症と、秋の花粉症の違いや特徴です。
秋の花粉症対策、予防には何が有効?
秋は夏の疲れにより、体が弱っていることがあります。体が弱っていると症状も出やすいので、春以上に予防を心掛けたいところです。
まず、秋に限らず、花粉症対策は花粉が鼻や口、目などの粘膜に直接触れないようにすることが重要です。マスクや花粉症用のサングラスなども有効です。
完全に花粉を避けることは難しいですが、どこにでも生育しているヨモギなどに関しては、生えている場所に近づかない、触らないように気をつけましょう。
花粉が多く飛散する前に近所だけでも生育場所を確認するのも良いと思います。秋の花粉はスギと比べて遠くまで飛ばないため、出勤・通学などのいつもの道を変えるだけでも、予防としては有効と言えるようです。
その他、秋の花粉症も春の花粉症と同様に必要以上の外出は避け、外出した際は、室内に花粉を入れないような対策は必須です。
外出先から帰った時にうがいや鼻うがいをすることで症状を和らげる効果も見込めます。
また、どの花粉が自分のアレルギーの物質(アレルゲン)7日を知ることも大切です。耳鼻咽喉科や内科などで簡単に血液検査でどのような物質にアレルギーを示すかという検査ができますので、アレルギー物質を検査することも今後の対策を立てやすくなると思います。
花粉症だとすでに分かっている人は、花粉症のピークが来る前に、自分にあった薬を服用すると、症状の緩和が見込めます。