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新嘗祭とは?いつ?意味や起源は?神嘗祭の違いや勤労感謝の日の関係は?

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稲穂
新嘗祭とは、読み方は(にいなめさい)、
(しんじょうさい)です。

新嘗祭の「新」は新穀を表し、
「嘗」はご馳走を表しています。

新嘗祭の起源がいつかは特定されていません。

720年の天平時代に完成された、
日本史が記された最古の歴史書である日本書紀によると、
飛鳥時代の皇極天皇(コウギョクテンノウ)の時代に始まった
伝えられています。

また、日本最古の歌集として現存している万葉集には、
新嘗祭にまつわる和歌が数首存在します。

日本では、
古来より稲作を中心として農耕が営まれており、
秋は稲の収穫を行う時期にあたります。

ゆえに、秋の収穫に感謝する
新嘗祭が始まったと考えられます。

新嘗祭は五穀収穫を感謝する祭りです。
「嘗」という字には、
「なめる、味わう、穀物を神に供する」
という意味があります。

日本では一年を通して農業に関する祭りが行なわれています。

秋に新嘗祭が行われますが、春には祈年祭が行われます。

祈年祭は、その年が豊作となり
実り多き一年となるよう祈る祭りです。

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目次

新嘗祭とは?いつ?

新嘗祭とは、
11月23日に宮中と全国各地の神社にて
新穀を得られたことを神々に感謝し、
感謝の祝詞を奏上する日です。

新嘗祭は、
宮中恒例祭典の中でも最も重要なものとされ、
天皇陛下が
新穀を皇祖はじめ神々に御供えになり、
神恩に感謝された後に、
天皇陛下も御召し上がりになります。

陛下が御栽培になった新穀もお供えされます。

他にも、日本中の全都道府県から
各2軒の農家で収穫された新米が
一升ずつ献上米として奉納されます。

宮中で新嘗祭が執り行われるに際し、
伊勢神宮では
聖寿の長久・国家の隆昌・国民の平安が
祈念されます。

その際には、
天皇陛下が勅使を御差遣になり
幣帛(へいはく=神に奉献する供物)が奉られます。

天皇が即位されて初めて行なう新嘗祭は
大嘗祭」(だいじょうさい)、(おおにえのまつり)と呼ばれ、
一代一度の大祭となります。

新嘗祭の意味や起源は?勤労感謝の日との関係は?

11月23日は「動労感謝の日」です。

「勤労を尊び、生産を祝い、
国民がたがいに感謝しあう」

ことを趣旨とした祝日として、
1948年公布・施行されました。

しかし、戦前の11月23日といえば、
「新嘗祭」で農作物の収獲に恵みを感じ、
神に感謝をする日だったのです。

日本には、
古来より神々に農作物の収獲を感謝し
祝うといった風習がありました。

飛鳥時代の皇極天皇の時代から続く、
収穫物に感謝する
大事な儀式とされていた新嘗祭は、
第二次世界大戦後、
天皇行事・国事行為から
切り離される形で改められ
「勤労感謝の日」となったのです。

勤労感謝の日は広義の意味で
「日々の勤労に感謝する日」なのです。

新嘗祭と神嘗祭の違いは!

新嘗祭によく似た行事に、
神嘗祭(かんなめさい)、(しんじょうさい)
があります。

神嘗祭とは?いつ?前夜祭とは?意味や起源は?新嘗祭との違いは?

この神嘗祭も戦前は大祭日でした。

神嘗祭は、
宮中と伊勢神宮にて行われます。

伊勢神宮の外宮では10月15~16日、
内宮では10月16~17日に、
その年に収穫された穀物や酒などを
天照大御神に供えます。

宮中では、
皇祖である天照大御神を祀る伊勢神宮に
天皇が幣帛を捧げ、これを遙拝します。

新嘗祭と神嘗祭の二つは、
内容は同じように見えますが
大きな違いがあります。

神嘗祭は、
収穫された物を「神に供える」のですが、
新嘗祭では、
「神に供え、自らも食す」のです。

ここに二つの儀式の大きな違いがあるのです。

日本神話によると、
天皇は天照大御神の子孫です。

天皇は天照大御神より、
国に実りをもたらす豊穣の力を
受け継ぐものだとされているのです。

新嘗祭では、皇祖の天照大御神や
他の神々に新穀を捧げるだけではなく、
天皇御自らも食すことで新たなる力を得て、
翌年の豊穣を約束する行事だと
考えられているのです。

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