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神嘗祭とは?いつ?前夜祭とは?意味や起源は?新嘗祭との違いは?

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伊勢神宮

神嘗祭とは、721年(養老5年)から始まり、
10月17日に伊勢神宮にて行なわれます

読み方は、(かんなめさい)、(かんにえのまつり)です。

出雲大社でも行われているのですが、
こちらは(しんじょうさい)と読みます。

神嘗は「神の饗(あえ)」が
変化したものだといわれています。

「饗」には
ご馳走をもてなす、
といった意味があります。

伊勢神宮で行われるている諸行事の中でも
重要な行事として
「三節祭(さんせつさい)」があります。

10月の神嘗祭の他、6月、12月には
月次祭(つきなみさい)が行われるのですが、
その中でも神嘗祭は最も重要とされています。

神嘗祭が行われる時、
御装束や祭器具を一新します。

神嘗祭の起源は日本神話です。

天照大神が、
孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天下る際に、
三種の神器(鏡、剣、勾玉)を授けましたが、
もう一つ、
天照大神が天上界で育てた
稲穂も授けていました。

そして、稲穂を育て
賑々しく国を治めることを命じたのです。

やがて、
収獲された稲を
天照大神に奉り感謝することとなったのです。

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目次

神嘗祭とは?いつ?前夜祭とは?

伊勢では、神宮の神事とは別に
神嘗奉祝祭という市民祭りが開催されます。

20回毎の時を刻む2015年は
「大神嘗奉祝祭」として開催されます。

神嘗奉祝祭は全国各地から
初穂を献上米として奉納に訪れた一行とともに、
五穀豊穣の感謝と神嘗祭を祝い踊るお祭りです。

いつ行われるかといいますと、
2015年10月14日~16日です。

10月14日
大神嘗奉祝祭 前夜祭
神嘗祭を奉祝し、
日本の有名な祭りが伊勢に集い、
地元の祭りを交えて盛大に饗演します。

10月15日
初穂曳 外宮領陸曳(げくうりょうおかびき)

10月16日
初穂曳 内宮領川曳(ないくうりょうかわびき)

初穂曳とは、
地元神領民による
全国各地の新米を奉納する行事です。

神嘗祭の意味や起源は?新嘗祭との違いは?

神嘗祭とよく似た行事に、
新嘗祭(にいなめさい)、(しんじょうさい)
があるのですが、
どちらも神様へ新穀と祝詞を奉るという点では
同じなのです。

神嘗祭は、
今年の新穀を神様が召し上がります。

しかし新嘗祭では、天皇陛下も召し上がるのです。

新嘗祭では、
皇祖の天照大御神や
他の神々に新穀を捧げるだけではなく、
天皇御自らも食すことで新たなる力を得て、
翌年の豊穣を約束する行事なのだと考えられています。

同じような二つの行事には、
このような違いがあるのです。

神嘗祭は「神無月」に行なわれる?日本史上はどうだったの?

日本史上、稲作文化と神事やお祭りに
深い関わりがあることは明らかです。

人々は農作物の収獲を神様に祈念し、
感謝してきました。

神嘗祭が行われる10月は
「神無月」と呼ばれます。

これは日本中の神様が
出雲へ行かれ不在となるため、
と言われています。

そして、神様が参事される出雲でのみ
「神有月」と呼ぶのです。

しかし、これでは
10月に行われる神嘗祭をはじめ、
各地で行われる例祭には
神様は御本殿におられない、
ということになります。

神様が不在なのに神事が行われるのは
一体どういう事なのでしょか。

旧暦と新暦の違い
といった意見もありますが、
諸説ある中で有力とされているのは、
「神無月とは神の月」
とする説です。

神無月を「な」と呼ぶのは、
6月を水無月(みなづき)
と呼ぶことと同じ意味の「な」であり、
この場合「の」を意味している助詞である
としています。

そして、
「な」を「無」と表記したのは
当て字に過ぎないため、
神無月とは「神の月」を言い表している。

このような解釈です。

神嘗祭とは、稲を「命の根」として
大切に扱ってきた日本人にとって
神様に感謝しお供えする
大変重要なお祭りだったのです。

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