街を歩いていると、目の不自由な方が盲導犬を連れて歩いているのを見かけることがあります。
その盲導犬の仕事の内容には、どんなことがあるのでしょうか?
そして、盲導犬に英語で指示をしていましたが、日本語で指示はしないのでしょうか?
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盲導犬とは?どんな仕事をするの?
視覚障害者が公道を歩くときは、政令で定める白い杖か、盲導犬を連れていなければならないと、道路交通法に定められています。
盲導犬とは、視覚障害者(目の不自由な方)が街中を安全に歩くために、誘導する訓練を受けた犬のことを言います。
利用するときは、胴輪式のハーネスを盲導犬に付けて、ハーネスのハンドルに盲導犬であることをわかりやすく明示し、盲導犬の使用者証や身体障害者補助犬健康手帳を携帯します。
盲導犬の主な仕事については、次のとおりです。
・道の端を歩く・・・道の左側を歩くように訓練されています。
・道にある障害物(自転車やすれ違う歩行者など)を教える・・・障害物を避けます。
・十字路や道の角を教える・・・停まります。
・階段や段差のある場所を教える・・・手前で止まります。
・人の指示した方向へ進む・・・階段、ドア、券売機、電車やバス乗り場、椅子など指示したものを探します。
盲導犬は、目的地を言えばカーナビのように案内してくれるわけではありません。
ユーザーの方が、目的地までの地図を頭で描いて盲導犬に指示を出し、盲導犬が教えてくれる角や階段、ドアなどを確認しながら協力して目的地まで歩くものです。
盲導犬の種類や訓練はどうするの?
盲導犬に向いている犬種は、人と一緒にいるのが好き、人に褒められるのが好き、性格が素直で従順な犬、落ち着きがあるなどの犬が向いています。
これらの性格を持つ犬として、ラプラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、前者レトリバーのミックス犬が日本の主な盲導犬となっています。
訓練は厳しいと思われがちですが、訓練自体は訓練士と犬のコミュニケーションが大事で、遊んだり褒められたりすることで盲導犬としての仕事内容を学習していきます。
犬が喜びながら仕事を覚えるということが、ポイントです。
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盲導犬の指示を英語でするのはなぜ?
盲導犬の訓練技術は、元々米国や英国から教わったものですが、当然本場では英語で指示を出しています。
ただし、犬とは会話できるわけではないので、簡単な単語で指示をだします。
主な指示単語は、シット、ストップ、ウエイト、グッドなどで、わかりやすいですよね。
このような単語なら日本語でも良いような気がしますが、英語なら一言ですみますが、日本語の場合は方言、男言葉、女言葉、アクセントの違いなどにより、犬にとって指示が分りづらいという理由があります。
例えば、英語では「グッド=良い子」ですが、日本語では「よしよし」「いい子だね」「賢いね」など色々な言い方があるので、犬がなんの指示か迷ってしますということなのです。
その点、英語はシンプルで短い指示なので、わかりやすいということです。
ただし、日本語の指示もあります。
指示には、一部ですが次のものがあります。
誉めるときは、グッドと言ってよく誉めます。
・シット・・・座れ
・カム・・・おいで
・グッド・・・良い子だ
・ダウン・・・伏せ
・ウエイト・・・待て
・ヒール・・・左へつけ
・ストレート・・・まっすぐ
・ライト・・・右へ
・レフト・・・左へ