芋煮会という行事を知っていますか?
芋煮会は親しい人が集まって里芋などを使った鍋料理を河川敷などの屋外で楽しむ北関東の一部と東北地方の行事です。
その芋煮会で人気のあるレシピを地域ごとにご紹介します。
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芋煮会っていつ?どんなことをするの?
芋煮会というのは、青森県以外の北関東の一部と東北地方で秋に行われる季節の行事です。
河川敷などの親しい人たちが集まって、里芋などを煮る鍋料理を食べます。
ちょうど桜の時期の花見の秋バージョンという感覚でしょうか。
芋煮会を通じて人々は交流を深めます。
里芋の収穫がピークを迎える10月初めごろから始まって、11月初めごろが一番多く、紅葉シーズンが終わり
初雪が降る頃まで行われます。
山形県で行われる「日本一の芋煮会フェスティバル」という、6メートルある大きな鍋に里芋3トン、牛肉が1トン
醤油が700リットルも入れてグツグツ煮て来場した人全員で食べるというイベントがテレビで紹介されたこともあるので、テレビで見たことがある!という方もおられるかもしれませんね。
芋煮会が行われる地域では、友人や親せきで、また学校行事になっていたり、会社でもあったりと秋になるとあちこちで芋煮会が行われているのです。
少し肌寒くなる時期に、温かい芋煮をみんなで一緒に食べると、さらに親しくなれそうですね。
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芋煮会の人気のレシピは?
芋煮会では里芋を使った鍋料理を食べるのですが、どんなレシピでしょうか?
地域によって、具が少し違ったり、味付けが違ったりするようですが、里芋をはじめ、牛肉やネギにきのこなどもたっぷり入れて具だくさんの醤油仕立ての鍋というのが基本形のようです。
芋煮の基本レシピ
材料
牛肉(リーズナブルなものでOK) 250g
里芋 600g
大根 200g
こんにゃく 1パック
長ネギ 1本
まいたけ(きのこならなんでも) 100g
だし昆布 5cm
酒 50cc
砂糖 大さじ3
醤油 大さじ4
七味唐辛子 お好みで適量
作り方
1. 大根は一口大でいちょう切りにし、こんにゃくはスプーンなどを使って一口サイズにちぎって水洗いする。
2. 鍋にたっぷりの水を入れて、下茹でをする。煮立ったらこんにゃくも一緒に入れて、サッと煮たら湯を切る。
3. 里芋を洗って皮をむき、一口大に揃えて切ったら、塩を振って揉み込み、水で洗い流しておく。
4. きのこは子房に分け、昆布を1cm角の大きさにキッチンばさみで切っておく。
5. 鍋に水4カップ半入れて沸騰させてから、昆布と大根・こんにゃく・里いもを入れる。
6. 煮立ったら酒を入れ、牛肉をほぐしながら入れる。アクが出たら取っておく。
7. 火を弱くして5~6分煮たら、砂糖と醤油を入れ味を付け、きのことネギを入れてさらに6~7分煮る。
8. 器に盛り付けて、お好みで七味唐辛子を適量振りいれれば完成です。
寒い日には体の芯まで温まりそうな芋煮です。屋内でもぜひ作って食べてみたくなりますね。
芋煮会の福島、山形、宮城でのレシピは?
福島の芋煮は?
会津磐梯山の美しい福島では、味付けがみそ味になるようです。
お肉も豚肉を使って、みりんも入れるので少し甘みのあるレシピになります。
山形の芋煮は?
山形県の樹氷の美しい街蔵王では、醤油ベースですがみりんも入った甘みのある出汁が特徴の芋煮です。
具材にごぼうやなめたけなども入れ、食感も楽しめる具だくさん汁になります。
宮城の芋煮は?
宮城の芋煮は山形とは違い、味噌ベースの豚肉を使う芋煮です。
豚汁に近い感覚で食べられます。
甘みのある白みそや合わせみその他に、家庭によって少し辛味のある赤みそを使うところもあるようです。
芋煮の〆にはこれがおすすめ
鍋料理といえば〆の楽しみがありますよね。
各地で味や肉の種類が変わる芋煮ですが、〆にも色々あります。
地域というよりは家庭によって違いがあるという感じで、うどんや素麺で〆ることが多いようです。
中にはカレー味のうどんで〆というご家庭もあるみたいですね。
芋煮は家庭の味
芋煮の味は各家庭で少しずつ違いがあり、どのご家庭も「我が家の味」というのがあります。
日本人の味、味噌汁もそうですよね。
結婚して嫁いだ先の味を新しく知って、自分が育った味を合わさることで、
また新しい味が生まれ、どんどん広がっていきます。
味や入れる具材が様々あるので、色々作って楽しむのも良さそうですね。
ちょっと寒くなってきたら、ぜひ作ってみてください。