近江商人発祥の地、日野の歴史あるお祭り「日野祭」について
その由来や見どころ、見に行く際に必要な駐車場などの情報を詳しくご紹介します。
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滋賀県の日野祭りとは?その由来は?
日野祭は近江商人発祥の地、日野にある馬見岡綿向神社の春の例祭で五穀豊穣を願って行われる神事です。
その歴史は800年もあり、曳山や神輿、祭囃子などが長きにわたって守り伝えられてきました。
その昔、商人の町として発展した町のお祭りとあって、当時の商人などの寄進でとても見ごたえのある立派な曳山が作られました。
その曳山は全部で16基もあり、各町内で大切に守り継がれています。
見事な装飾や彫り物が施された16基のすべての曳山が馬見岡綿向神社に集結した様は圧巻です。
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日野祭の日程は?
~日程~
宵山 5月2日 午後2時から神社を神輿が出発し、4時ごろに西之宮神社に宮入りします。
そして、夕方6時頃から10時にかけては各町内の曳山の保管場所で
提灯に照らされた曳山がお披露目となります。曳山の上では、祭囃子が囃され
祭の雰囲気は大変盛り上がります。
この祭囃子は各町内の大人から子供まで参加し、親から子へ子から孫へと伝えられています。
本祭 5月3日 午前7時30分頃から、この祭りを取り仕切る新調社と祭の主役の神子
(新調社の町内から選ばれた7歳の男の子3人)が神社に向けて出発します。
午前8時から9時頃には、各町内の曳山が神社へ向けて出発し宮入りします。
11時ころになると神社には16基の曳山が集結します。
神事が執り行われたのち、新調社と神子に続き、3基の大きな神輿などが
馬見岡綿向神社から4キロほど下ったひばり野と呼ばれる御旅所に向かって出発します。
この行列が通る日野の町のメイン通りは終日通行止めとなり、
観光客も行列の後を歩いて一緒についていくことが出来ますし、
この通り沿いの民家のいくつかには、ここでしか見られない桟敷窓(さじきまど)というものがあり
座敷に居ながらにして、この祭りの様子を眺めることが出来ます。
(桟敷窓体験コーナーもあるようです)
そして午後3時ごろにひばり野での神事を終えると、再び神社に戻ってきます。
夕方になると、神社に再び戻ってきた神子の行列と、神輿が宮入します。
3基の神輿がかなりの勾配の太鼓橋を渡り、境内をグルグル回る様子はかなりの迫力があります。
このお祭りは歴史のある古式にのっとった厳粛なお祭りです。
祭に参加できるのは今でも男子のみというほど厳しく、見物客などが
神子や神輿の行列の中に入ったりすることは許されないので、注意しましょう。
特に本祭の夕方の宮入は危険なので、小さい子供連れの方は手を離さないように気をつけましょう。
日野祭のみどころ
このお祭りは見どころがたくさんあります。カメラが趣味という方にはぜひ、
「日野曳山祭り写真コンクール」に参加されることをお勧めします。
毎年、素晴らしい作品がたくさん出展されています。
神社に勢ぞろいした16基の曳山を撮るもよし、威勢のいい男衆が担ぐ勇壮な3基の神輿も素晴らしいですし、
7歳の男の子の神子もとても愛らしく、シャッターチャンスはたくさんあります。
曳山も、2日の夕方からの宵山での姿は、提灯を灯してとても綺麗です。
祭のあいだは町中のいたるところで、祭囃子が流れて町全体が祭一色になります。
日野祭へのアクセスと駐車場情報
日野祭が開催される、日野町へのアクセスをご紹介します。
車の場合
○名神高速道路八日市ICから国道421号、307号、477号を経て約20分
○名神高速道路蒲生(がもう)スマートICから国道477号を経て約15分
○新名神高速道路土山ICより国道1号、307号、477号を経て約20分
駐車場は祭当日は「日野町役場」「日野公民館」に臨時無料駐車場が開設されます。
ここから馬見岡綿向神社へは祭の行列が通る大通りを通り徒歩20分ほどです。
公共交通機関利用の場合
○JR近江八幡駅南口から近江バス「北畑口(きたばたぐち)行き」で約50分「向町」下車すぐ
○近江鉄道日野駅から近江バス「北畑口行き」で約20分「向町」下車すぐ
(バスは本数が少ないので事前に調べることをお勧めします。)
近江の春の風物詩、「日野祭」についてご紹介しました。
交通アクセスは少々不便な面もありますが、16基の見事な曳山や大きな神輿、
賑やかな祭囃子と見どころはたくさんあります。
GWのお出かけの一つに加えてみるのも良さそうですね。
ゴールデンウィークの祭りでは、石川県の七尾の青柏祭
も有名ですよ