トキソプラズマは猫から感染する・・・なんて話をよく耳にしては
妊娠して泣く泣く愛猫を手放したという方もいるみたいですが、
猫だけではなく”全てのほ乳類・鳥類”から
感染する可能性があるのはご存知ですか?
今一度きちんと理解する必要があり、
どんな症状か知る必要があります。
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トキソプラズマと猫、感染ルートは糞!飼っている猫からの感染とは?
トキソプラズマとはいわゆる寄生虫の1つで、
ほぼ全てのほ乳類・鳥類に感染します。
その感染ルートの1つとして、
猫の糞からの感染があるとされ、
古くから妊娠中に猫を飼ってはいけないと
思われている事が多い様です。
ところが、ペットとして飼っている猫から
トキソプラズマに感染する率は極稀な話で、
猫から人へと感染までに至る条件が揃わない事です。
妊婦さんが初めてトキソプラズマに感染した場合にのみ
胎児への感染の可能性があります。
妊婦さんが過去にトキソプラズマに感染した事があれば
抗体が作られ再度、トキソプラズマに感染しても
体内に抗体があるため胎児に影響を及ぼす事がありません。
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トキソプラズマ、猫からの感染率と症状は?
日本での妊婦の抗体陽性率が7.1%という数値が
報告されています。
猫からの感染よりも多く言われるのは、
生肉や生に近いレアなハムなどであったり、
トキソプラズマに感染した動物の糞などで汚染された
土壌で育った野菜などでも感染ルートとなり、
つまりはあちこちに感染源があるのです。
先天性トキソプラズマに感染することは
現在衛生状態のよい日本では非常に稀で、
また、感染した場合の症状は母体に至っては無症状が多く、
リンパが腫れる程度で気付かない事が多いです。
感染し症状が明確に出た場合には、
リンパの腫れ以外に発熱や筋肉痛、喉の痛みといった
風邪の様な症状が多く1週間程度で完治し、
免疫が落ちている場合に至っては、
肺炎や心筋炎など最悪死に至る事はあります。
しかしここまで至るには初めから何らか持病を抱えている場合で重症化することも少ないといいます。
また、胎児に至っては母体が初めて感染した場合に
水頭症や網脈絡膜炎、頭蓋内石灰化、脳室拡大、神経運動障害、肝腫大などといった症状や最悪流産や死産という可能性があります。
最も初期の場合には感染率が非常に低く、
その代わりに重症化する事が多く、
妊娠後期は感染率70%と高いですが、
症状が軽く気付かない事が多いといいます。
注意すべきは初期の段階であり、
飼い猫が居る場合は糞の処理は排出して1日以内なら
感染事が少なく可能なら別な家族が行う様にすればよいでしょう。
猫好きのトキソプラズマと猫、検査や費用は?
トキソプラズマの検査は任意で、
必要である場合には自ら申し出る事となりますが、
血液検査で費用はおよそ1,000円程度の様です。
妊娠初期に陽性が出た場合はすでに感染した形跡がある
という事なので寧ろ先天性のトキソプラズマに罹る事が
ないということでもあるので心配する必要はありません。