犬は人間ほど色々な物を食べないので
虫歯になりにくいのでは?と、思われがちですが、
やはりひとと同じように歯垢が歯の表面につき、
それがやがて虫歯や歯周病の原因となります。
歯の健康は身体全体への健康にもつながるので、
早め早めに予防をして、
虫歯にならないよう心がけてあげましょう。
ここでは犬の虫歯の症状や治療法など具体的にご紹介したいと思います。
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犬の虫歯の症状はどんなものがあるの?
犬は虫歯になると、
そこが茶褐色や灰褐色、黒色に変色し、
その部分からもろくなって穴があいてしまいます。
虫歯の度合いが進んでくると口臭がきつくなってきたり、
食べ物や水が歯にしみて痛がり、
食事をとらなくなることもあります。
さらに歯の内部(歯髄)にまで虫歯が及ぶと炎症が起こり、
ひどくなると歯髄が壊死し、
最終的に歯が折れてしまうことも起こり得ます。
また、虫歯や歯周病、口腔内腫瘍になると、
歯茎が腫れたり出血したりといった症状も見られます。
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犬の虫歯の治療方法と費用は?早めに予防するには?
虫歯の進行が象牙質どまりの初期段階では、
虫歯になった部分を削り、
そこに充填剤を詰めて修復できます。
この場合、費用は3万円が相場です。
症状が進み、虫歯が歯髄まで達してしまった場合は、
歯髄を取り除く根管治療が必要になる場合もあります。
費用は5万円ぐらいと考えておくとよいでしょう。
「歯冠部」が削られている場合は、抜歯しなければいけないケースもあります。費用ですが、
麻酔をしないで済む場合は
1万円以下、
麻酔を使用する場合は1本につき2~4万円かかることもあります。
症状や施術を受ける病院によっても費用は前後するので、
目安としてご参考にして下さい。
治療の費用もなかなか高額なわんちゃんの虫歯。
予防するには次の2つのことが大切です。
一つ目は餌に気をつけること。
糖分を多く含むエサは虫歯菌の栄養の素になりやすいです。
また、歯の隙間に挟まりやすい柔らかいエサではなく少し固めのエサにすると、
咀嚼する回数が増えて唾液の分泌を促し、
虫歯の原因となる細菌や菌膜を洗い流すことができます。
二つ目は歯磨きをきちんとすること。
歯周ポケットまで1本ずつ丁寧に磨くようにしましょう。
口腔内を傷つけないように、
力を入れすぎないこともポイントです。
そのほか、エサを食べたがらない、
口臭がするなど、
ちょっとした変化に気づいてあげることも大事ですね。
犬の虫歯は赤ちゃんに感染るの?
虫歯は感染症である、ということが最近認知されつつあります。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中に虫歯菌はひとつもいません。
それではなぜ赤ちゃんが虫歯になってしまうのかというと、
お母さん(もしくはお母さん以外の人)が自分が使ったスプーンで赤ちゃんに離乳食をあげたり、
口にキスしたりすることで
お母さんの口の中にいる
虫歯菌が赤ちゃんに感染してしまうからなのです。
同じように、飼い犬が
赤ちゃんの口を舐めたりすることで、
虫歯菌を赤ちゃんに移してしまう
という事例も報告されているようです。
わんちゃんの親愛の情の表現かも知れませんが、
心を鬼にしてストップさせた方がよいかも知れません。