暑い季節になると、
人間だけではなく犬も脱水症状を引き起こす場合があります。
散歩は涼しい時間帯に行ったり、
日陰で涼しい場所に寝床を作るなど
普段から色々と気を付けていても
もしも脱水症状が見られた場合には、
どう対処すればいいのでしょうか。
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犬の脱水症状の症状は?
・「ハァ、ハァ」とあえぐような呼吸をする
・耳がいつもより熱い
・声をかけても、横になったままで呼吸が苦しそう
・意識がない。あっても目しか動かさない
・背中の皮をひっぱるとすぐに元に戻らない
このような症状がみられる場合、
脱水症状を引き起こしている可能性がありますので注意が必要です。
犬は体重の10パーセント以上の体液が失われてしまうと
ショック状態をおこしてしまい、
グッタリとして動けなくなってしまいます。
最悪の場合、急死の危険もあるのです。
気温などの環境以外にも
病気が原因の脱水症状も考えられます。
・急性胃炎
・下痢
・腎不全
・腎炎
・重い感染症
・熱中症
・嘔吐
など
このなかでも、
脱水症状が重く出るといわれているのが急性腎不全です。
急性腎不全になってしまうと、
食欲がなくなり、嘔吐、下痢、脱水となります。
口の中も乾燥してしまい、
症状が重いと口内にヌメリ感が無くなってしまいます。
また老廃物が排出されず体内に留まることで、
尿毒症をひきおこす恐れもあり、
痙攣などの症状がでることもあります。
慢性腎不全の場合は、
尿路の閉塞や心臓疾患、脱水症状をおこして
急激に悪化する場合もあります。
慢性腎不全になってしまうと、
腎臓が再び元の機能に戻る可能性は非常に少なくなります。
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犬の脱水症状の対処方法は?スポーツドリンクを飲んでもいいの?
犬に意識がある場合には、
少量の水分をこまめに飲ませて、ゆっくりと休ませます。
一度に大量の水分を飲ませることは避けてください。
血液が急に薄まったり
胃腸などの消化器官に負担をかけることになるので、
必ず少量飲ませ一旦様子を見てから、
また少量を与えるようにしてください。
自力で飲めないようでしたら、
スポイトを使って与えてください。
脱水症状の改善には水分の摂取が大切ですが、
普通の水では体が水分をうまく吸収できず、
尿としてそのまま排泄されてしまうこともあります。
緊急時には、
ナトリウムなどのミネラルが含まれた
ポカリなどの人間用のスポーツドリンクなどを
飲ませるほうが効果的です。
犬の脱水症状の治療方法は?点滴?砂糖水?注意点は?
犬に脱水症状がみられた場合、
症状が軽いうちなら、
口から直接スポーツドリンクや、
砂糖を少し溶かした砂糖水など与えます。
この時に普通の水を与えると、
体内の電解質のバランスが崩れ、
脱水症状がひどくなる場合がありますので
ご注意ください。
水分を与えたら、
風呂場で体全体に水をかけてください。
外でしたら、
木陰などの涼しい場所に寝かせ水をかけます。
体内の熱を放散させ体温を下げることが必要となります。
氷水をかけることは避けてください。
急激に血管が縮まってしまい
症状が悪化する可能性があります。
氷まくらや、
冷やしたタオルなどあてる場合は、
太い血管が集まっている前足や後足の付け根、
首の付近を冷やしてあげてください。
症状に改善がみられない場合には、
病院へ連れて行きます。
比較的軽症の場合には点滴の皮下投与、
重症の場合には点滴の静脈投与など
症例に適した対処を行なってもらえます。
普段の様子との違いに
少しでも早く気付いてあげることが大切です。
ペット保険会社によっては、
ペットの健康の電話相談を獣医さんがしてくれる場合もありますし、
ご加入しているペット保険に電話サポートが付いているかを普段から確認しておくといいです。
少しでもおかしいと思う場合には、獣医さんに連れて行ってあげて下さい。