ふと気付くと大事な服に染みがあるのを発見して焦ってしまった、
そんな経験はありませんか。
正しい染み抜きの方法がわかっていれば迅速に対応できますが、
正しい染み抜きの方法がよくわからない場合には
「へたに処理して染みが広がるのは避けたい」
「でも何もせずに放置することもできない」
などと、もどかしい思いをした経験はないでしょうか。
染みの種類によっても処置に違いはありますが、
今回は血の染み抜きについて説明してみたいと思います。
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服についた血の染み抜き・時間が経つ取れにくくなる!
服に血がついてしまった場合は、
水もしくはぬるま湯を使って、
出来るだけ早いうちにつまみ洗いをして染み抜きをしましょう。
その際、高温のお湯は絶対に避けてください。
何故かと言いますと、
血液は高温になると成分のタンパク質が固まってしまう性質があるからです。
つまり、高温のお湯を使うことで染みが取れなくなってしまうからです。
また時間が経過することで、
空気に触れる時間が長くなり
酸化することによりさらに取れにくくなってしまいます。
服に血がついてしまってから染み抜きするまでの時間が
短ければ短いほどシミは綺麗に落とすことができます。
ですが、つまみ洗いだけでは落ちない場合はどうしたらよいでしょうか。
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服についた血の染み抜き・大根を使って!
野菜の大根で血の染み抜きができることをご存知ですか。
大根の成分の中には、アミラーゼ(ジアスターゼ)という
酵素が含まれています。
酵素にはタンパク質を分解する性質があります。
この性質を利用して、すりおろした大根を使い
服などについてしまった血の染み抜きをすることができます。
昔から伝わる簡単な血の染み抜き方法です。
ガーゼやクッキングペーパーなどを広げ、
すりおろした大根を包みます。
タオルの上に染みのついた服を置き、
軽くポンポンと染みの部分を叩く様にします。
これを繰り返すうちにシ染みが取れていきます。
大根をすりおろす時間も惜しみたい場合は、
大根の切り口で直接叩くだけでも効果はあるようでです。
服についた血の染み抜き・洗剤の選び方は?オキシドールで!
血の染み抜きに適した洗剤は、
酸素系漂白剤です。
歯ブラシなどにつけて、
染みの部分に軽く叩くようにあててください。
これを繰り返すことで染みが薄くなっていきます。
ところで、消毒で使用するオキシドールが
この酵素系漂白剤の代用になることはご存知でしょうか。
酸素系漂白剤の主成分は過炭酸ナトリウムなのですが
これは、水に溶かすことで炭酸ナトリウムと過酸化水素水に分解します。
過酸化水素には漂白効果があります。
消毒に使うオキシドールは過酸化水素水溶液です。
同様の成分ですので代用することができるのです。
染み抜きを行う際に注意していただきたいことがあります。
それは「色落ち」です。
洗剤のなかには色柄物に対応したものがありますので
心配な場合にはこちらを選ぶようにお奨めしますが
デニムの場合、洗っただけでも生地の風合いが変わってしまう恐れがあります。
繊細な生地なども同様です。
染み抜きを行う際は、必ず目立たない部分で試してから行うなど
十分にご注意ください。