夏の暑い時期に迎える”土用の丑の日”
ウナギの蒲焼きやうな重など
この日はウナギを食べる風習がありますよね。
なぜ、この日はウナギなんでしょう?
他にも食べる物はあったはずなのに・・・。
近年ウナギも高騰しているので
なかなか手が出ないなんてこともありますが、
この、土用の丑の日にウナギを食べる風習は
どうしたことから誕生したのでしょうか?
知ってるとちょっとトクする!?
土用の丑の日の意味について解説します!
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土用の丑の日の意味や由来は?いつ?
まず、『土用』について解説しましょう。
土用とは、立春や立夏、立秋、立冬という
暦の上でそれぞれの季節の始まりに名前があります。
夏土用のイメージが色濃いのですが、
本来の土用は今あげた暦から約18日前を指し、
”1年のうち4回ある”ということになります。
◎2015年の土用
冬土用…1月17日から2月3日
春土用…4月17日から5月5日
夏土用…7月20日から8月7日
秋土用…10月21日から11月7日
始まりの日を「土用入」最終日を「土用明け」
由来は中国の陰陽五行説の基本である、
「木・火・土・金・水」を四季に当てはめて、
各四季の最後約18日間に土気を当てた事に
由来しているそうです。
土用の日は、土を司る神「土公神」が支配するとされ、
土を掘り起こす事は禁じられていました。
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土用の丑の日にうなぎを食べる意味とは?
夏の土用が広まったには諸説ある中、
有名な発明家である”平賀源内(ひらがげんない)”が、
ウナギ屋さんより売り上げが伸びない事を
相談をもちかけた事がきっかけである話が有名です。
当時、丑の日には「う」がつく食べ物を食べると
夏バテをしないという言い伝えがあり、
そこでヒラめいた源内は、
「本日、土用の丑の日」という貼り紙をしたところ、
店は大盛況!そこで他のウナギ屋も真似をした事が
始まりと言われています。
暑さを乗り切る上でウナギを食べたという話しは
古く万葉集にも書かれている様です。
土用の丑の日の意味、うなぎ以外は?なぜ蒲焼き?
ウナギ自体とても栄養価が高く、
確かに夏バテ防止には最適な食べ物ですが、
「う」が付く食べ物を食べるとよいとされていましたが、
その他食べられていたものには、
馬肉(うま)、牛肉(うし)、
うさぎ、うどん、
梅干し、瓜
といったものでした。
また、なぜ蒲焼きなのか?
江戸開発時、当時海が広かった江戸は
浅瀬を塞き止め開発を進めてきましたが、
その際の干拓により出来た泥炭湿地に生息していた
ウナギを労働者の食事として出されていた様で、
ぶつ切りにし、串に刺して見た目は蒲の穂に見えた事から
「蒲焼」になったという説があります。
その当時の蒲焼きは安価で手頃な
屋台料理の1つだった様です。
他にも同じ江戸時代より、
現在の埼玉県さいたま市浦和区に
上谷沼という湿地でうなぎがよく獲れた事で、
中山道を行き来する客に
出したのが始まりという説もあります。