
家庭菜園、楽しいですよね。
でも、 シーズンが終わった後のプランターの土、 どうしていますか?
「自治体では捨てられないし…」 「ベランダの隅に、古い土の袋がどんどん溜まっていく…」
そんな悩みを抱えていませんか?
新しい培養土を毎回買うのも、 意外と費用がかさむものです。
でも、大丈夫です。
実は、一度使った古い土も、 お金をかけずに、 まるで新品のような「フカフカの土」に生まれ変わらせることができるんです。
この記事では、
- なぜ土の再生が必要なのか
- お金をかけずに古い土を再生させる「5つのステップ」
- 再生を助けるお役立ちグッズ
を、分かりやすく解説します。
土を捨てずにリサイクルして、 もっとエコで楽しい家庭菜園ライフを送りましょう!
なぜ?土の再生が必要な「3つの理由」
そもそも、なぜ一度使った土は、 そのまま次の栽培に使えないのでしょうか。
それには、3つの理由があります。
- 理由1:栄養がなくなっている 植物が成長の過程で、土の中の栄養分をたくさん吸ってしまった状態です。
- 理由2:土の物理性が悪くなっている 水やりのたびに土の粒子が固まり、カチカチになっています。 これでは根がうまく伸びません。
- 理由3:病原菌や害虫の卵が潜んでいる 前のシーズンに発生した病気の菌や、 害虫の卵が土の中に残っている可能性があります。
これらの問題を解決するのが「土の再生」なのです。
【完全無料】お金をかけずに「古い土」を再生させる5ステップ
それでは、いよいよ本題です。 特別な道具がなくても、無料でできる土の再生方法をご紹介します。
ステップ1:ふるいにかける(根やゴミの除去)
まずは、土の中から古い根や石、虫などを取り除きます。
専用の「ふるい」がなくても大丈夫。 BBQで使う網や、 底が網目になっているカゴなど、 家にあるもので代用できます。
ステップ2:消毒する(天日干し or 熱湯消毒)
病原菌や害虫の卵を退治するための、大切な工程です。
【おすすめは天日干し】
- 黒いビニール袋(ゴミ袋でOK)に、ふるいにかけた土を入れます。
- 水を少し加えて土を湿らせ、袋の口をしっかり縛ります。
- 日当たりの良いコンクリートの上などに、袋を置いておきます。
- 夏場なら1週間〜10日ほど、時々ひっくり返しながら放置すれば完了です。 (袋の中が高温になり、蒸気で消毒されます)
【手早くやりたいなら熱湯消毒】 耐熱性の容器に土を入れ、 沸騰したお湯をまんべんなくかけるだけです。 土の量が少ない場合におすすめです。
ステップ3:栄養を補給する(無料の有機物を混ぜる)
消毒してキレイになった土に、 栄養分をプラスしてあげましょう。
ここが「無料」で再生させるための重要なポイントです。
- 生ゴミ堆肥 もしご家庭で作っていれば、最高の栄養源になります。
- 落ち葉や枯れ草 ご自宅の庭で集めたものを、土に混ぜ込みます。 (公園などのものはNGです)
- 米ぬか コイン精米所などで、無料で手に入ることがあります。 入れすぎると虫が湧きやすいので、少量にしましょう。
ステップ4:よく混ぜて、寝かせる
消毒した土と、 ステップ3で用意した栄養分(有機物)をよく混ぜ合わせます。
全体がしっとりするくらいに水を加え、 土のう袋やプランターなどに入れて、 雨の当たらない場所で2週間〜1ヶ月ほど寝かせます。
ステップ5:完成!フカフカの土に
寝かせた土を触ってみてください。 カチカチだった古い土が、 黒っぽく、フカフカで、良い香りのする土に生まれ変わっているはずです。 これで、また新しい野菜を元気に育てられますよ。
もっと手軽に!再生を助けるお役立ちグッズ
「無料もいいけど、もっと手軽にやりたい!」 という方は、便利な市販品に頼るのも一つの手です。
- 土の再生材・改良材 消毒済みの古い土に混ぜるだけで、 必要な栄養分やミネラルを補給してくれる優れものです。
- 堆肥(たいひ) 牛ふん堆肥やバーク堆肥などを購入して混ぜ込むと、 より質の良い土に仕上がります。
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まとめ
一度役目を終えた土も、 ひと手間かければ、また素晴らしい働きをしてくれます。
- 古い土は「ゴミ」「根」「菌」を取り除く
- 無料の栄養源は「生ゴミ」「落ち葉」「米ぬか」
- 消毒して栄養を混ぜたら、ゆっくり寝かせる
土はまさに「生き物」です。 愛情を込めて手をかければ、 きっと美味しい野菜という形で、私たちに応えてくれますよ。