MENU

青梅の毒の正体と致死量!生やシロップは危険?加熱すると大丈夫?

当ページのリンクには広告が含まれています。

青梅(あおうめ)は、日本の春から初夏にかけて収穫される果物で、梅酒や梅干し、梅シロップなど、多くの美味しい加工品に使われます。
しかし、ドラマ『大奥』のセリフで、青梅の毒性が話題となり、多くの人がその安全性について関心を持つようになりました。
実際に、青梅には毒が含まれており、生で食べると危険な場合があることはあまり知られていません。
この記事では、青梅の毒の正体や致死量、生で食べるリスク、そして加熱することで毒性が消失するかどうかについて詳しく解説していきます。
青梅の魅力と注意点を理解し、安全に楽しむための知識を身につけましょう。

スポンサーリンク

目次

青梅の毒性・ドラマ大奥のセリフで話題に!

青梅の毒性が注目を浴びたきっかけの一つは、人気ドラマ『大奥』のセリフです。
このドラマの中で、登場人物が
「青梅は毒があるから生で食べると危ない」という趣旨の発言をしたことで、多くの視聴者が青梅の毒性に関心を寄せるようになりました。
特に、このセリフが放送された後、SNSやインターネット上では
「青梅には本当に毒があるのか?」
といった疑問が飛び交いました。

この話題は、単なるドラマのフィクションとして片付けられるものではありません。
実際に、青梅には毒性成分が含まれており、その存在は古くから知られています。
しかし、現代においてもこの事実が広く知られていないため、『大奥』のエピソードを通じて再び注目されることとなりました。

青梅の毒性に関する関心が高まる中で、正確な知識を持つことが重要です。
青梅に含まれる毒素の正体やその危険性を理解し、適切な処理方法を知ることで、青梅を安全に楽しむことができます。

青梅の毒・その正体と致死量は?

青梅には
「アミグダリン」
という毒性成分が含まれています。
アミグダリンはシアン化水素(青酸)を生成する物質であり、人間の体内で分解される際に有毒なシアン化物を放出します。
このシアン化物は、細胞の呼吸を阻害し、重篤な中毒症状を引き起こすことがあります。

アミグダリンの正体

アミグダリンは、バラ科の植物に広く含まれる物質で、特に梅やアンズ、サクランボなどの種子や果肉に多く含まれています。
青梅の果肉や種子を噛んだり、潰したりすると、このアミグダリンが体内に吸収され、シアン化水素に変換されるため、食べる際には注意が必要です。

致死量

では、青梅の毒性がどの程度危険なのか、具体的な数値を見てみましょう。
一般的に、シアン化物の致死量は体重1kgあたり0.5~3.5mgとされています。
これを基に計算すると、体重50kgの成人で25~175mgのシアン化物が致死量となります。

青梅1個に含まれるアミグダリンの量は個体差があるため一概には言えませんが、約0.5~3mgのシアン化水素が生成されると言われています。
ですから、数十個の青梅を一度に食べると、致死量に達する可能性があることがわかります。
ただし、これはあくまで生の状態で大量に摂取した場合の話であり、通常の食生活でそこまで多量に摂取することは考えにくいです。

中毒症状

アミグダリンによる中毒症状は、軽度の場合は頭痛やめまい、吐き気などが現れ、重症になると呼吸困難や意識障害、最悪の場合は死に至ることもあります。
特に小さな子供や高齢者、体重の軽い人は影響を受けやすいため注意が必要です。

青梅の毒・生で食べるのは危険?シロップは?

青梅を生で食べることにはリスクがあります。
前に書いたように、青梅にはアミグダリンという毒性成分が含まれており、これが体内でシアン化水素に変換されることで中毒症状を引き起こす可能性があります。
特に大量に摂取した場合、そのリスクは高まります。
ここでは、青梅を生で食べる危険性と、梅シロップなどの加工品について詳しく見ていきます。

青梅を生で食べる危険性

青梅を生で食べると、アミグダリンが体内で分解されてシアン化水素を生成します。
少量であれば問題ない場合もありますが、多量に摂取すると中毒症状を引き起こす可能性があります。
具体的な症状としては、軽度の場合は吐き気、頭痛、めまいなどが挙げられ、重症の場合は呼吸困難や意識障害を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。

特に、子供や体重の軽い人、体調がすぐれない人は影響を受けやすいため、生の青梅を食べることは避けた方が安全です。
また、青梅を誤って生で食べてしまった場合には、すぐに医療機関を受診することが重要です。

梅シロップの安全性

一方、青梅を使った加工品、特に梅シロップは多くの家庭で作られており、人気のある飲み物です。
梅シロップを作る際には、青梅を砂糖と一緒に漬け込むことで、甘くて美味しいシロップが出来上がります。この過程で、アミグダリンはどのように影響を受けるのでしょうか?

実は、梅シロップを作る過程では、青梅に含まれるアミグダリンの大部分が分解されずに残る可能性があります。
したがって、梅シロップ自体には微量のアミグダリンが含まれていることが考えられます。
しかし、梅シロップを作る際に発酵や時間が経過することで、アミグダリンが少しずつ分解されるため、シロップとして摂取する場合には、致死量に達するほどの毒性が含まれることは非常に稀です。

梅の加工品の安全な摂取方法

梅シロップや梅酒、梅干しなどの梅の加工品は、適切に処理されている限り、安全に摂取することができます。
特に、加熱処理を行うことで、アミグダリンが分解され、毒性が大幅に減少します。

青梅の毒抜き・加熱すると消失する?

青梅に含まれるアミグダリンの毒性を取り除くためには、加熱処理が有効です。
アミグダリンは熱に弱く、加熱することで分解され、毒性が大幅に減少します。
ここでは、具体的な加熱方法とその効果について詳しく説明します。

加熱処理の効果

加熱処理を行うことで、アミグダリンが分解され、シアン化水素が揮発するため、毒性がほぼ消失します。
具体的には、青梅を煮沸することで、アミグダリンが効果的に分解されます。例えば、青梅を沸騰したお湯で数分間茹でるだけで、その毒性は大幅に減少します。

梅干しや梅ジャムの作り方

青梅を使った代表的な加工品として、梅干しや梅ジャムがあります。これらの加工品も、加熱処理によって毒性が取り除かれています。

  1. 梅干しの作り方
    • 青梅を塩漬けにし、その後日光に当てて乾燥させることで梅干しが作られます。この過程で発酵が進み、アミグダリンが分解されます。また、梅干しを作る際には、梅を塩水に浸す前に短時間加熱することもあります。
  2. 梅ジャムの作り方
    • 青梅を砂糖と一緒に煮詰めることで梅ジャムが作られます。この過程で、青梅は充分に加熱されるため、アミグダリンは分解され、毒性は消失します。

加熱以外の方法

加熱以外にも、青梅の毒性を減少させる方法としては、発酵や塩漬けなどがあります。これらの方法でもアミグダリンは分解されますが、加熱処理が最も確実で効果的です。

まとめ

青梅にはアミグダリンという毒性成分が含まれており、生での摂取は危険を伴います。
しかし、加熱処理を行うことでアミグダリンは分解され、毒性がほぼ完全に取り除かれます。梅シロップや梅酒、梅干し、梅ジャムなどの加工品を作る際には、加熱処理や適切な発酵を行うことで、安心して楽しむことができます。

青梅の毒性についての理解を深め、正しい知識を持って安全に青梅を楽しむための参考にしていただければ幸いです。
青梅の美味しさを最大限に引き出しつつ、安全に楽しむためのポイントを押さえて、梅の季節を存分に堪能してください。

スポンサーリンク




よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次