チェスは、日本の将棋に似たボードゲームの一種で、西洋将棋とも言われます。
ルールには、公式戦などに使われる少し複雑なルールもありますが、今回は初心者や小学生など子供でも楽しく対局するために、子供向けの簡単な基本的ルールを説明します。
基本のルールを覚えると、すぐにでも対局できるので、道具を揃えて楽しんでくださいね。
チェスとは?どんなものを使うの?
チェスとは、チェスボードと駒を使い二人で対局するゲームで、交互に白と黒の駒を動かし最終的に相手のキングを追い詰めることで勝利になります。
・チェスボード・・・縦横8マスで区切られ、64マスは色違いの市松模様になっています。
・駒・・・白と黒の6種類16個の駒(キング1個、クイーン1個、ビショップ2個、ナイト2個、ルーク2個、ポーン8個)があり、二人合計で32個の駒になります。
将棋の駒と違って、立体的な駒が揃っています。
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チェスの駒の進める範囲は?
各駒の進める範囲は、駒によって大きく違うので、しっかり覚えてくださいね。
形もいかにも王を狙って城へ攻め込むような感じで、恰好良いですよ。
・キング(王様)・・・王様の冠の形で、将棋だと王ですね。
縦横斜め、好きな方向でも1マス進めます。
これも将棋の王と同じです。
最後まで守らないとならないキャラです。
・クイーン(女王)・・・女王の冠の形で、縦横斜め、好きな方向に何マスでも進めますが、駒を飛び越えることはできません。
チェスの中でも広範囲に進める最強の駒と言われています。
・ビショップ(僧侶)・・・僧侶の被る帽子のような形で、斜め方向なら何マスでも進めますが、駒を飛び越えることはできません。
将棋だと角ですね。
油断ならないキャラです。
・ルーク(戦車)・・・塔の形で、縦横方向へ何マスでも進めますが、駒を飛び越えることはできません。
将棋だと飛です。
戦車なので、直線的な動きのキャラです。
・ナイト(騎士)・・・騎士が愛する馬の形で、形は一番人気です。
前後左右どちらにでも2マス進んだあと左右のどちらにも1マス進めます。
相手をかわして、前後左右に飛び越す将棋の桂の動きができると思ってください。
・ポーン(兵隊)・・・兵隊の形で一番数が多く、前へ1マス進めますが、最初の位置からのみ2マス進むこともできます。
1マスだけでもOKですよ。
目の前に他の駒があると進めず、取ることもできないですが、斜め前に敵の駒があるときだけ、素早く斜めに進めます。
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チェスのルール、駒の並べ方は?
対局するときに最初にすることは、チェスボードの決まった場所に自分の駒を16個並べることです。
ボードは白マスが右下のマスが白になるように置くと決まっています。
白のキングは1列目左から5マスの位置、同じく白のクイーンは左から4マスでキングの隣の位置、相手から見て黒のキングは1列目左から4マスの位置、同じく黒のクイーンは左から5マスのキングの隣に置きます。
駒の並び方は、白と黒のキングが縦列で向き合う対象の位置で並べます。
チェスのルール、始め方と進め方は?
白が先手で黒が後手ですが、始めるときに「トス」という方法で順番を決めます。
トス・・・対戦者どちらかが、相手に見えないように両手を隠し、白と黒のポーンを一つずつ持ちます。
もう一人の対戦者が、差し出した両手のどちらかを選び、選んだ手にあった色の駒を使います。
対局は先手が白になり、ボード上の自分の好きな駒を1回進むことで戦いが始まります。
後手と交互に駒を動かして、徐々に相手に迫りますよ。
対戦者同士がそれぞれ1回ずつ動かすと、1手と数えます。
駒を進める中で、注意するポイントは次のことです。
・自分が進もうとするマスに自分の駒があると、ナイト以外は飛び越せません。
でも進もうとするマスにあるのが相手の駒の場合は、ばっちり取ることができます。
取った相手のマスに胸を張って移動しましょう。
・取った駒はボードから退場となるので、ボードの横に置きます。
取った相手の駒が使えないのは、将棋とは違うところです。
・相手のキングを自分の駒の効きに入る手を「チェック」と呼びます。
将棋でいう王手です。
相手からチェックをされたときは、落ち着いてキングをその場所から安全な場所へ逃げましょう。
キングが相手の駒が効いている場所にいるのはNGです。
このように攻めたり、逃げたり頭を使って作戦を練り、相手のキングを追い詰めていきます。
チェスのルール、勝敗の決め方は?
対戦者のどちらかが、次の状態になると負けになります。
・チェックメイト・・・チェックをかけて、相手が次の手で、どこにも逃げることができない場合「チェックメイト」と呼び、チェックをかけた方の勝利です。
・リザイン・・・投了のことです。
どちらか一方がリザインすると、その時点で負けが決まります。
まいりましたですね。
リザインと言葉で伝えるか、自分のキングを倒します。
倒す振りでも良いですよ。
またチェスの勝敗は、勝ち負けだけではなく、引き分けがあるのです。
・ステイルメイト・・・チェックされていないけど、自分の番で動かす駒が無くなったときです。
チェスにはパスがないので、この状態になった時点でドローです。
・膠着状態で、どちらかが引き分けを持ち出し、もう一方も承諾したとき。
・駒が足りない場合・・・相手を攻める駒が少なくなって、チェックメイトが無理な場合。
キング対キング、キング対キング+ビショップなどになった場合が該当します。
・3回、ボード上が同じ形になった・・・将棋の千日手にあたり、引き分けです。
チェスのルール、禁じ手は?
チェスの場合は禁じ手(反則)を打っても、その瞬間に負けることはなく、差し手と認められずに指し直しになります。
これは将棋よりも優しいですね。
・自滅手・・・キングを相手の駒が効いている場所へ移動すること。
・チェック無視・・・チェックされたときに無視して、キングを放置すること。
・指し間違い・・・駒を動かす場所を間違えて、違うマスに駒を進めること。
その他のチェスのルールは?
ポーンには、他の駒にない動きができます。
・アンパッサン・・・ポーンでポーンを取るときが条件です。
相手のポーンが2マス進んだ直後に隣接した自分のポーンで相手の通過したマスに進むだけでなく、相手のポーンを取ることができる技です。
白は5ランクまで進ませたポーン、黒は4ランクまで進ませたポーンに限ります。
・プロモーション・・・自分のポーンが相手の最終ランクまで到達すると、後ろへ戻れないので昇格するというルールです。
将棋の成駒と似ています。
昇格はクイーン、ビショップ、ナイト、ルークのどれか好きな駒に昇格させることができます。