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農薬の落とし方!レモン、りんご、オレンジ、ブロッコリーでは?

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日本で販売されている野菜は、農薬が付いているので危険だという意見を聞いたことがあると思います。
また野菜は極少量の目に見えない残留農薬がついているので、しっかり洗わないと危ないという人がいますが、一般的に販売されている野菜は、それほど危険なのでしょうか?

また野菜の農薬を落とすには、どのような落とし方が良いのでしょうか?
これらの疑問について、まとめましたのでご紹介します。

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目次

農薬とは、どんな物を言うの?

農薬=毒物というイメージがあると思いますが、そもそも農薬とはどういう物なのでしょうか。
農林水産省による農薬の定義は、農作物を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルスの防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤のことです。

また病害虫を食べる天敵も、農薬の中に入ります。
分かりやすく言うと、農作物を病害虫から守るための殺虫剤や殺菌剤、農作物を生育させる栄養剤、虫の天敵のクモなど、微生物を使って害虫病気などを防除する微生物剤などの総称なのですが、殺虫剤の部分だけがクローズアップされて、農薬は全て体に悪いというように言われてしまいます。
確かに病害虫を防除できるほどの毒性を持っていると考えると、健康に良いとは思えないでしょうね。
でもその毒性のある農薬を、現在も日本で使用しているのは、なぜなのでしょうか?

なぜ、野菜に農薬は必要なの?日本の農薬は大丈夫なの?

日本は現在、国内生産額では世界第5位の農業大国です。
古代に農業を始めてから、農作物を守るために病害虫や雑草と戦ってきました。

病害虫に対抗する品種改良や収穫した作物の残処理、ビニールシート、わらなどによる雑草の抑制化、日光を利用した土壌の消毒、病害虫の天敵のクモ等を利用した害虫駆除などです。
病害虫に対して有効な手段がなかった頃には、農作物に病害虫の大規模被害が発生し、大量の餓死者が発生したという記録も残っています。
そのうえ農薬を使用した年と使用しなかった年を比較すると、使用しなかった年の収穫量は、作物によって、約20%から100%減少した記録が残っています。

そのため、少ない労力で一定の生産量を確保するために、農薬を使用するようになりました。
ところが、昭和40年代に農作物に使用した農薬の中には、病害虫以外の人に対する毒性や、土壌へ残留する可能性が強い物もあり、そのため農薬による死亡事故が起き、社会問題にもなりました。
この頃の農薬の悪いイメージが、今でも残っているということはあるでしょうね。

その後、国民の健康と安全を守るために、農薬取締法の改正や農薬業者が農薬登録する際に、農薬の哺乳類に対する慢性毒性試験成績書や急性毒性試験成績表、土壌に残留する性質に関する試験書などを提出させることで、人に対する毒性が強い農薬は使用禁止、販売禁止になり、徐々に毒性が弱く残留性の低い農薬を使用するようになりました。

さらに、農産物は人が直接口にする食べ物であり、農薬は生物に対する影響力がかなり大きく、安全性を確保するために、登録制度におる審査や農作物への影響や残留などに関する基準が設定しました。
現在では、農薬の効果、薬害、安全性について、信頼性のおける試験検査機関の厳しい検査が行われ、安全基準を満たす農薬を使用しています。

野菜の残留農薬は?しっかり落とした方が良いの?

農薬は農作物に対して薬効を発揮した後も直ぐに消失するわけではなく、蒸発や風雨による洗い出し、分解などで減少していきますが、そのまま農作物に付着して残るものもあります。これを残留農薬と言います。

残留農薬についても各種試験結果などから、毎日一生に渡って摂取しても、人に害が及ぶことがなく悪影響がないと科学的に推定される1日摂取量の基準が定められています。

残留農薬の基準値は、農薬の使用方法をしっかり守ることで、人の健康に影響がなく安全な数値として大きく余裕のあるように設定されています。
また洗ったり、皮を剥いたりすることで、さらに残留農薬量は微量に減少するので、農作物を食べるときには、ほとんど農薬量は残っていないということです。

ただし、販売されている農作物の全品検査をしている訳ではないので、100%絶対安全とは言い切れない部分もあります。これは農薬を使用する、しないに限らず、食べ物には傷みや腐敗、何らかの原因で安全を脅かすものがあるからです。

実際には、現在は低農薬を使用しており、残留農薬量もほとんどないのですが、気持ち的に洗ったほうがより安心するというわけです。
茶碗を洗ったり、手を洗ったりすることと同じような感覚ですね。 

野菜の農薬の落とし方は?

農作物は種類や生産場所などで、農薬の種類や使い方は異なります。
一般的に野菜を洗う方法には、水で洗う、野菜専用洗剤で洗う、重曹水(大きなボウルに重曹こさじ1~2杯程度)や塩水で洗う、食器用洗剤で洗う、茹でこぼしなどで洗うなどがあります。
農作物の一部ですが、農薬の落とし方をご紹介します。

・レモン・・・日本産は使っていませんが、外国産の場合はほとんど防カビ剤が付いています。
外国産のレモンは防カビ剤を使用していれば、表示されています。日本産を洗う時は、表面に塩を軽くかけてこすり水洗いする程度か、野菜専用洗剤で洗いましょう。
外国産で防カビ剤を使用していれば皮を剥いて使うか、茹でこぼしという熱湯にレモンを入れ、コロコロ1分間転がしたあと水洗いして、もう一度沸かした熱湯にレモンを入れて、その後は水洗い流す方法があります。

・りんご・・・表面がよくベタベタしていることがありますが、これはりんごをピカピカに光らせるためのロウや農薬ではなく、りんご自身が乾燥を防ぎ新鮮さを保つために、皮から出てくるロウのような分泌物なので無害です。
水洗い、重曹、塩水など自分の楽な方法で洗うとよいでしょう。あとは栄養のある皮ごと食べると美味しいですね。

・いちご・・・イチゴは硬い皮が無いので、強く洗うと実を傷つけるおそれがあります。洗うのはむずかしいので、食べる直前に重曹水に約1分漬け、流水で洗い流すと良いでしょう。

・オレンジ・・・輸入物で防カビ剤が気になる人は、塩揉み洗いが良いですね。あまり皮を食べる人はいないと思いますが、皮を使いたい人は果皮のみを水に10分間さらし、熱湯で10分間茹でたあとに水洗いする方法が良いです。

・ブロッコリー・・・そのまま洗おうとしても、蕾部分に汚れが残ってしまうので、太い茎から細い茎に切り分けます。小さく分けたブロッコリーを水を入れたボウルに降り洗いして、10分から20分間水に漬けたままでいると汚れや虫が出やすくなります。
そして再び降り洗いして、汚れなどを乗り除きます。食べるときには茹でこぼしをすると、良いでしょう。 

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