フィラリアとは寄生虫の一種で、犬の場合は犬糸状虫が犬の心臓の右心房と肺動脈に寄生し、血液の流れを阻害し、循環器障害、呼吸障害、肝腎疾患等を引き起こします。
感染ルートは、感染した犬から血を吸った蚊によって他の犬に媒介します。
重症のばあいは、犬が死に至る事もある恐ろしい病気です。
犬フィラリアから愛犬を守るためには予防が必要です。
犬フィラリアの予防薬のご紹介です。
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予防薬の種類と値段は?飲ませない場合はどうなる?
予防薬には、錠剤・餌タイプ・注射・スポットタイプがあります。
小型、中型・大型犬用など犬の体重によって使用する予防薬や値段も変ってきますので、犬の体重を計測しておきましょう。
姫路市を中心とした動物医療を行っているエルザ動物病院のHPでは、フィラリア予防の料金表が明示されていますので、参考にしてください。
飲み薬(お肉タイプ・錠剤)7回分の場合
~5.6kg 4,400円
~11.3kg 5,400円
~22.6kg 6,500円
~45.3kg 8,700円
飲ませない場合は、住んでいる環境で違いがあるでしょうが、日本には蚊が多くまったく刺されないようにするのは難しいため、感染する危険性はあります。
もし感染した場合は自分の愛犬だけではなく、他の犬にも感染させることがあり、愛犬の子供にも被害はどんどん増えて行く可能性はあります。
愛犬自体も感染すると苦しむことになります。
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カルドメック、イベルメックはどんな薬?
カルドメックは犬糸状虫症予防・消化管内線虫駆除剤として動物病院でのみ処方又は使用されていたフィラリア予防薬です。
必要な期間に月1回投与します。
カルドメックは日本名で、世界的にはハードガートプラスという名前で通販で購入できます。
イベルメックはカルドメックのジェネリック医薬品として作られ、成分は同じですが動物病院のみで処方したものしか入手できないようです。
予防薬の飲ませ方は?副作用は?時期はいつから、いつまで飲む必要がある?
予防薬を飲ませる前には、事前に動物病院で検査する必要があります。
もし感染している犬に予防薬を飲ませると、副作用として寄生しているフィラリアが一気に駆除されるため、肺の血管に詰まってショック死を起こす場合があります。
他の副作用としては、下痢・嘔吐・食欲不振などがみられることがあるので、飼い主さんは犬の様子をよく見てあげ、心配な時は動物病院で診察してもらいましょう。
自宅で予防薬の飲ませる場合は
・犬の好物の食べ物の中に入れて飲ませます。薬を入れた好物と入れてない好物を用意して、初めは入れてない好物を与えて、何個目かに錠剤の入れた好物を食べさせます。
・スープやとろみのある食べ物の中に混ぜて食べさせます。
・薬を水などで溶いてスポイトで飲ませます。
・ペースト状のフードなどに薬を混ぜて指に付け、犬の口を開けさせ上顎に擦りつけます。
・口を開けさせて喉の奥に押し込んで飲ませます。
予防薬を飲ませる時期は、蚊の出始めから1カ月の5月中旬頃から蚊の姿が見えなくなってから1カ月後の12月中くらいまでです。
月に1回の投与で次の年も続けます。
フィラリア予防には、いつまでという期限はありません。
愛犬のために予防薬の投与は習慣として長い期間行うことが良いと思われます。
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