タヒボ茶は、バウダルコという南米の紫色花をつける樹木の約7mmの樹皮内側層が使用されています。
タヒボ茶通販やキュレーションサイトでは、癌などの治療に効果があるという情報が多く見受けられます。
高額なものですと約25,000円(約1~2カ月)、低価格だと約1,800円(約1月)と極端に価格の差があります。
この価格差をみるとタヒボ茶とは一体何だろう?と疑問に思いませんか。
タヒボ茶について個人的な意見を述べさせていただきます。
タヒボ茶の成分、効能、癌への効果は?
タヒボ茶の主な成分(100g当たり 日本食品分析センターによる)は、
カロリー201kcal たんぱく質3.5g 植物繊維74.7g 糖質7.5g ナトリウム2.7mg 葉酸7μg カルシウム4200mg 鉄19.1mg カリウム256mg マグネシウム81.1mg リン38.3g
などがあります。
成分では、植物繊維は全ての野菜より含有量が多く、ごぼうの約12倍あります。
カルシウムは、ほとんどの食品を上回り、ひじきの約3倍です。
鉄分、カリウム、マグネシウムも豊富に含まれています。
全体的にバランスの取れた栄養食品と言えますが、この数値は固形物として数値を比較した場合です。
当然、固形物とお茶で飲むのでは、栄養の吸収力に各段の差があり、この栄養が身体に及ぼす影響はかなり少なくなると思います。
ここをしっかり理解しなければなりません。
一応、植物繊維は腸内環境を整え、便秘解消には良いと思います。
カルシウムは骨や歯を構成し、神経の興奮を抑制し精神を安定させます。
カリウムは血圧上昇を抑制し、筋肉の働きをよくします。
様々なサイトや販売会社が「癌に効果がある」と情報を流していますが、国立健康・栄養研究所の素材情報では、癌や難病に対する信頼できるデータや有効性は見当たらないのと結果がでています。過度な期待を持たず、あくまで健康茶として考えましょう。
タヒボ茶の肝臓への影響は?副作用、注意すること、口コミは?
肝臓に良い栄養素は、老化の原因を作る活性酸素を除去するビタミンA、C、Eや肝臓細胞の復元に必要なたんぱく質と言われています。
タヒボ茶は、これらの栄養素が少ないので、肝臓に及ぼす影響はほとんどないと考えた方がよろしいでしょう。
副作用は、過剰に摂取すると吐き気やめまい、下痢、貧血を起こす場合がありますので注意が必要です。
口コミには、タヒボ茶を飲んだら癌に効果があった、体調が良くなったとか、効き目がなかった、癌が治らないと肯定的、否定的なものがそれぞれあります。これはどの健康食品等でもある傾向です。ただし、口コミにはサクラが存在していることをお忘れなく。
現実には、固形物ではないタヒボ茶の成分で、癌が消滅したという科学的・医学的に有効性があるという信頼のおける証明や論文、文献は見当たりません。
タヒボ茶の味、飲み方、宇野先生のお薦めについて
味の感想は様々で、くせはあるようですが大方の人は飲めるようです。
飲み方は、粉末タイプは水1リットルに約5gの粉末の割合で、水に溶かして沸騰したあと、弱火で30分程度煎じて飲みます。
ティーパックタイプは、1リットルに1袋を水から煎じて、沸騰したあと弱火で30分程度煎じます。
リバティ情報研究所所長の宇野正美という方も、タヒボ茶が癌に効くと宣伝していますが、この方のお話を信じるかどうかは、自己のご判断にお任せいたします。
まとめとして、
タヒボ茶は、栄養成分はほぼ同じなのに、商品によって極端に価格の違いがあるお茶です。
固形物で摂取するならともかく、お茶で煎じて飲んだ場合は栄養成分はほとんど微量になります。
気になるのは高額な商品があることです。高額な商品が良いものとは限りません。
効果が認められない、はっきりしないものに高額な金額をはらう。・・・なんか魔法のツボのような気がします。
有効性がはっきり証明されているのであれば、古代から飲まれているとのことなので、現在までに癌治療の主たるものとして使用されているはずです。
飲んで試したいのであれば、低価格のタヒボ茶を適量に、金額的にも身体的にも無理のないよう
飲む事をおすすめします。