乳幼児が誤飲するケースが増えているようです。
「誤飲(ごいん)」とは、
食べ物以外のものを、誤って飲み込むことです。
主に、5歳以下の乳幼児に多く見受けられます。
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乳児が飲み込めるサイズと誤飲しやすいもの
生後5か月を過ぎると、
赤ちゃんは手に触れるものなんでも口にするようになります。
口に入れて、ものを認識しているためです。
3歳の乳幼児で口の大きさは約4センチです。
また、喉の奥までは約5センチあり、
つまり4センチ×4センチ以内の大きさのものなら、
乳幼児は飲み込んでしまえることになります。
乳児が飲み込みやすいものとして、
ボタン、キャンディー、
マグネット、硬貨、指輪、
電池、シリカゲルなどがあります。
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シリカゲルなどを飲み込んだ場合の対処法
シリカゲル(乾燥剤)は、
少量であれば
乳児が口にしても問題ありません。
それでも乳児に吐かせたい場合は、
乳児の頭を低くさせ、
のどの奥に指を入れ、
舌を押し下げて、吐かせます。
しかし、生石灰乾燥剤の場合は、
すぐに病院(まずは小児科)を受診するか、
それか「日本中毒情報センター」に
ご相談ください。
プラスチックや電池を飲み込んだ可能性があり、
乳児の状態が明らかにいつもとは違う場合は、
すぐに病院を受診ください。
特にボタン電池などは、小さく飲み込みやすい上に
症状が重症化しやすいので、時間との勝負になりますので、
迷わず、受診して下さい。
磁石や絆創膏、紙を飲み込んだ場合
磁石を飲み込んだと思われる場合は、
医療機関を受診して、レントゲンを一度お取りください。
問題がなければ、磁石は排泄されます。
絆創膏や紙を飲み込んだ場合も、
乳児の状態に変化がなければ、
そのうち排泄されるはずなので、
ご安心ください。
磁石にしろ、絆創膏にしろ、紙にしろ、
飲み込んだ量が問題になります。
けれど、目を離したすきに飲み込んだみたいで、
どのくらい飲み込んだかわからない場合もありますよね。
そういう場合は、
乳児の状態がいつもとあまり変わらない場合は、
吐かせてあげてください。
乳児の呼吸がおかしい、
ぐったりしている、
顔色があまりよくない、
いつもよりおとなしい、
などの症状があれば、
すぐに病院にご相談ください。
乳児の誤飲の対策
ハイハイや伝え歩きができるようになると、
乳児はあちらこちらと移動し、
その分口にするものが増えます。
誤飲するのは乳児ですが、
乳児の環境を整えてあげるのは、親の責任です。
この頃は、「誤飲チェッカー」というものも
販売されています。
ネットでも購入できますが、
この製品は、乳児が飲み込めるサイズか
どうか確かめることができます。
ネットでは、「日本家族計画協会」さんが、
1つ500円で販売されています(送料別)。
乳児がハイハイし始めたら、
乳児の手の届く範囲は、片づけておきましょう。
誤飲して苦しいのは乳児ですものね。