通常1月2日に行われる「書き初め」は、
古くは宮中で行われていた儀式に由来し、
江戸時代に寺小屋の普及や明治時代以降、
義務教育での習字の必修により一般的ば行事となりました。
非常に歴史のある「書き初め」ですが、
大人になると筆を持つ機会もなかなかないものです。
「一年の計は元旦にあり」と言います。
書き初めでは、そんな思いを込めて書きたいですよね!
各世代にそれぞれにふさわしい書き初めの文字をご紹介します!
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書き初めの言葉:小学生編
小学生の中でも低学年では、
書き初めの文字はひらがなでしょう。
書き初めの言葉としては、
明るく前向きな感じがするもの、
そして、文字としては“はらい”の目立つ字が
きれいで書きやすいのでおすすめです。
はらいの目立つひらがなには、
「け・し・つ・も・ら」
などがあります。
ですから、書き初めには、
「たけ」・「にじ」・
「つくし」・「ともだち」・
「みらい」、
と言った言葉が良いでしょう。
その年の干支をひらがなで書くのも書き初めらしいですね。
中学年になると、漢字も書いてみましょう。
「大空」・「初夢」・
「新年」・「希望」などが代表的ですね。
3文字だと「お正月」・「お年玉」・「白い雪」、
4文字だと「新しい朝」・「うめの花」など、
漢字も入ったお正月や新年の雰囲気を感じさせる言葉になります。
高学年では、難しい漢字が混じったり、
四字熟語などを書くようになります。
「新春の朝」や「伝統の美」などが挙げられます。
四字熟語は、漢字の難易度だけでなく、
その意味も考えて選びたいところです。
例えば、日ごと月ごと進歩する事を意味する
「日進月歩」。
その年の目標としてもふさわしい四字熟語です。
ほかには、勉学と運動に共に秀でている事を指す
「文武両道」、
今日一日を自分の一生と思って、
一生懸命生きることを意味する
「一日一生」、
発言したことは、必ず実行することを意味する
「有言実行」など、
があります。
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書き初めの言葉:中学生編
中学生になると漢字の難易度が上がり、
四字熟語が一般的です。
四字熟語は新年を祝う言葉や今年の目標、
座右の銘などを書くようです。
新年を祝う言葉としては「謹賀新年」が最もメジャーですね。
今年の目標となるような四字熟語には、
万事順調な様を言う「順風満帆」、
新年にをきっかけに気持ちがすっかり変わることを表せる
「心機一転」、
心にわだかまりなくさっぱりとした気持ちでいること指す
「虚心坦懐」、
などがあります。
座右の銘になるような四字熟語には、
決めた志を、最後まで貫き通す事をいう
「初志貫徹」、
才能に恵まれなくてもひたむきに努力を重ねることを表す
「困知勉行」、
困難なことにも忍耐強く努力すれば必ず成功することを指す
「磨斧作針」などがあります。
書き初めの言葉:大人編
大人になったら書き初めの言葉も「意味」と「見た目」にこだわりたいものです。
やる気を感じさせるような「力・闘・奮」や、
前向きな意味を持つ「前・進・一」を含む四字熟語は書き初めとしてはぴったりです。
その年の目標や抱負の意味合いも表せるそんな四字熟語には、
「奮励努力」「力戦奮闘」
「勇猛精進」「一念通天」
「一意奮闘」「真実一路」などがあります。
またビジュアルで言えば、とめ・跳ね・払いがきれい見える文字は見た目に映えます。
そんな四字熟語には、
「大願成就」「有終完美」などがあります。
大人になると、このようなその年の抱負や目標のような言葉でなくても、
「家内安全」「商売繁盛」「五穀豊穣」のような神様に祈願するような言葉でもいいですね。