東京都内で最古の寺と言われている浅草寺の境内は、
師走の頃、羽子板の露店が立ち並びます。
その華やかに軒を連ねる様子は、
まるで江戸時代にタイムトリップしたようです。
では、そんな毎年賑わう浅草羽子板市について、
ご紹介していきましょう!
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浅草羽子板市の日程、場所・アクセス
浅草羽子板市は東京都台東区にある
浅草寺(東京都台東区浅草2-3-1)の境内で行われます。
毎年同じ日に開かれ、
2015年は12月17日(木)、18日(金)、19日(土)です。
開催時間は大体9時~21時のようです。
浅草寺への鉄道でのアクセスは、
東武スカイツリーライン、
東京メトロ銀座線、
つくばエクスプレスでそれぞれ浅草駅より徒歩5分です。
都営地下鉄浅草線でも浅草駅A4出口より徒歩5分で行くことができます。
バスを利用していく場合は、
都営バス、
京成タウンバス、
台東区循環バスめぐりんがあります。
浅草寺に駐車場の用意はないので、
公共交通機関でいくのがおすすめです。
鉄道もどの路線も浅草駅から徒歩5分とアクセスがいいので嬉しいですね。
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浅草羽子板市で売られている羽子板の値段
浅草羽子板市には大小様々な羽子板が並んでいます。
実はこれらの羽子板には値段が付いていません。
中には、値札がついているものもあるようですが、
ついていないのが一般的です。
羽子板市では、お店の人が値段を提示して、
それから価格交渉をして値段が決まるのです。
とはいえ、値段の相場はあるので、ご紹介しておきましょう。
台の一番下に並んでいるものや小さめの羽子板は、
3000~5000円くらいが相場のようです。
そこそこのもの、
大きさや見た目が私たちは想像するような羽子板は
1~2万円くらいの値段がついています。
豪華なものだと数万円~数十万円というものがあるんだそうです。
価格交渉はお店の人の提示金額から値下げ交渉をしていきます。
支払いの際は、
値切った金額分をご祝儀とし、
最初の提示額払うのが粋な振る舞いなんだそうですよ。
浅草羽子板市発祥の由来
では、この浅草羽子板市はどのようにして始まったのでしょうか?
江戸時代、毎年12月17、18日に浅草寺境内で「歳の市」が開かれていました。
その年最後の「市」である「歳の市」は、
通常の並んでいた日常生活品に加え、
新年を迎えるための正月用品や縁起物まで取り扱っていました。
その「歳の市」が「羽子板市」と形を変え、今に至ります。
羽子板が縁起物されているのは、
羽子板でつく「おい羽根」が害虫を食べてくれる
「トンボ」に似ている点から、悪い虫がつかない、
むくろじと呼ばれるかたい固い「豆」の部分から
「魔滅(まめ)」に掛け魔除けになる、
マメに暮らせる、
などと考えられたからです。
江戸時代の後期には女児が誕生した家に
縁起物として羽子板を贈るのが習慣になっていたと言います。
この習慣により、
江戸随一の賑わいを見せていた浅草寺境内での「歳の市」でも、
羽子板を扱う店が増えていったのが、
浅草羽子板市の発祥の由来だと言われています。