キャベツはおやつ代わりにしたり、
ご飯と置き換えダイエットなどで、
ダイエットの味方としてもおなじみです。
キャベツを積極的に食べた時の効果と、
食べ過ぎた時のまさかの弊害についてご紹介します。
まさか!?キャベツの食べ過ぎで太る?
ダイエットのためにキャベツを食べているのに、
食べたら太る!?なんて聞き捨てなりませんね!
キャベツを食べたから太る、というわけではありません。
ですが食べ過ぎたら、太る原因になりうる可能性が増す、
とは言えるかもしれません。
キャベツは食物繊維を含むので、
基本的には便通を良くします。
しかし一方でキャベツには水分や油分を吸収する働きがあります。
そのため体内の腸内の水分、油分が少なくなっている時に大量に摂取すると便を硬くして、便秘になるというわけです。
実は太る原因のひとつに、この便秘があります。
便秘になると、消化・吸収に時間を要する、
代謝の低下、皮下脂肪がつきやすくなる、
といったことが起こります。
このせいで太ってしますのです。
つまり、キャベツを過剰に食べると便秘になり、
太りやすくなる、ということです。
あくまでも食べ過ぎた場合ですので、
基本的にあまり気にすることはないでしょう。
ちなみに、大腸の働きが低下している時に、
食物繊維をたくさん摂ると腸に便が溜まります。
それとともにたくさんのガスも発生します。
キャベツを食べるとオナラが臭くなる、という人がいますが、
それはこのためだったのです。
食べ過ぎで下痢や腹痛、そんな時キャベツがいい?
胃腸薬「キャベジン」からも想像できるように、
食べ過ぎによる下痢や腹痛、むかつきにはキャベツが有効です。
キャベツに含まれるビタミンUが胃腸の不調に効きます。
ビタミンUは、胃腸の粘膜組織を作る上に壊れた組織を修復します。
粘膜細胞への血流を促進することで、胃酸を調節する機能があるのです
しかも、ビタミンUを摂取して2、3時間で粘膜が補強されます。
意外と効くのは早くて驚きですね。
キャベツのビタミンUは熱にも弱く、水溶性です。
生で食べるならキャベツの千切りがすぐに思い浮かびますが、
切って水にさらしてしまうのでビタミンUがうまく摂取できません。
ビタミンUが流れてしまうと、ただ大量の食物繊維を取ることになります。
そうなると消化が悪い上に、便通がよくなってしまい、
下痢になったり、症状が悪化したりするので注意が必要です。
食べ過ぎの不快感の解消にキャベツを摂取するなら、
ザワークラウト、塩もみキャベツ、絞ってジュースにするのがおすすめです。
常識!?キャベツは便秘解消の味方
便秘解消には食物繊維ですよね!
食物繊維には体内のコレステロールや老廃物を吸収して、便を出しやすくします。
「キャベツ○個分」などと例にされるくらい、
食物繊維を多く含むものとしてキャベツはとてもメジャーなもののひとつでしょう。
キャベツには100g当たり1.8gの食物繊維が含まれています。
実は、この量それほど多いとは言えません。
1日に必要な食物繊維は20~25gです。
キャベツをひと玉食べても足りません。
では、キャベツには便秘解消にはならないのかというと
そうではありません。
キャベツに含まれる豊富なビタミンが便秘解消を助けてくれるのです。
快便のためには、消化器官が健康でなくていけません。
先ほども触れた「ビタミンU」は胃腸を整えます。
そしてビタミンCは腸の中の善玉菌を増やして腸の働きを活発にしてくれるのです。
このように食物繊維と、ビタミンの胃腸を元気にしてくれるという間接的な働きによって、
キャベツの摂取は便秘改善につながるのです。
キャベツを食べ過ぎると病気になるって本当?
キャベツの食べ過ぎは病気なる、
という話を聞いたことがあるかもしれません。
そう言われるのは、キャベツ含まれるにゴイトロゲンが甲状腺腫を誘発するからです。
甲状腺腫は甲状腺ホルモン不足によって起こります。
ゴイトロゲンは甲状腺ホルモンを形成する「ヨード」の吸収を妨害してしまうため、
甲状腺腫を引き起こす、と言われるのです。
ですが、ある論文によると影響が出るのはヒトの体重1kgあたり毎日0.4mgの量だということです。
キャベツ10kgで1,000マイクログラム程度ですから、生活で少し食べ過ぎたくらいでは影響はありません。
ただし、すでに甲状腺の病気がある人は、
控えたり、お医者さんに相談した方が良いかもしれません。