季節を表す時候の挨拶ですが、
実際に生活をする上での暦とは季節にずれがあるようです。
多くの時候の挨拶のなかで、
「晩秋の候」とは、
どの時期に使われている挨拶なのでしょうか。
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晩秋の候は、いつからいつまで使う季節の挨拶?
「晩秋の候」この時候の挨拶が、
いつから、いつまでの時期を表す挨拶かといいますと、
11月から12月初めとなり、秋の季語となります。
11月の上旬・下旬の時候の挨拶・季節の挨拶は?ビジネスや招待状では?
旧暦では10月を表します。
二十四節気では、
晩秋は、寒露から立冬前までの期間となります。
秋は暦の上で
「初秋」「仲秋」「晩秋」の3つに分けて考えられています。
その暦の季節をさらに細かく分けたものが二十四節気です。
立秋=8月8日頃~
処暑=8月23日頃~
白露=9月8日頃~
秋分=9月23日頃~
寒露=10月8日頃~
霜降=10月24日頃~
立冬=11月8日頃~
となります。
二十四節気に基づけば、
10月8日以降に使える時候の挨拶となりますが、
一般的には11月に使われることが多いようです。
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晩秋の候の読み方や意味は?
「晩秋の候」の読み方は(ばんしゅうのこう)です。
「晩秋」の意味は、秋のすえです。
秋の終わりから冬の始りの期間を指した表現となりますので
秋が深まり、もうじき冬が訪れるといった頃に使われます。
秋の肌寒さから本格的な寒さへ向かう頃、
といったところでしょうか。
晩秋の候の例文は?
手紙やメールで文章を書く際に、
頭語の次にくるのが時候の挨拶となります。
文章を書く際は、
まず前文から始まる構成となります。
「前文」頭語、時候の挨拶、安否など相手への気遣い
「主文」用件
「末文」用件のまとめ、相手の気遣いの言葉、結語
「後付」日付、署名
文書に時候の挨拶をとり入れることで、
季節感のあふれるものとなりますので
ぜひ取り入れてみてください。
この時候の挨拶は、
相手や場面に応じて、
漢語調で端的に表現したり、
口語調でわかりやすく表現します。
「晩秋の候」の例文です。
拝啓、などの頭語に続けて書き出します。
漢語調
「前文」
晩秋の候、
皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
「末文」
向寒の折、
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
「前文」
晩秋のみぎり、
冷気日ごとに加わる今日この頃ですがお変わりございませんか。
「末文」
向寒の折、
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
口語調
「前文」
秋の深まりも日毎濃くなり晩秋を感じる頃となって参りました。
お変わりなくお過ごしのことと存じます。
「末文」
冷雨の続く毎日ですが、
ご自愛専一にてお過ごしください。
「前文」
落ち葉舞い散る晩秋の季節となってまいりました。
お変わりございませんか。
「末文」
日毎寒さが厳しくなって参りました。
お身体を大事にお過ごしください。
文章の最後は結語となる、敬具などで結びます。
時候の挨拶とともに、
相手への気遣いの言葉を添えることで
手紙の印象は格段に良くなってくるのではないでしょうか。
秋の深まりを感じたら
「晩秋の候」を使った手紙やメールを
送られてみてはいかがでしょうか。