ゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫は淡水にすみ、
ゲンジボタルはカワニナを、
ヘイケボタルはカワニナの他にタニシ等を捕食しています。
成虫になると口器の退化のため、
ほとんどの種類の蛍は、
夜露による水分の摂取ができる程度となります。
川の水は飲まないそうです。
その為、
ホタルの成虫は幼虫期に蓄えた栄養分で活動します。
そしてこの栄養分が尽きた時が、
ホタルの寿命となってしまいます。
ホタルのオスとメスでは発光器の数が違います。
オスは発光器が2つあり、良く飛びます。
メスは発光器が1つで、
飛ばずに草などにとまっている事が多いようです。
ホタルを鑑賞できる季節や時期っていつ頃?
ホタルの鑑賞季節は、
4月中旬頃の沖縄を皮切りに日本各地で見られ始め、
8月下旬になると北海道で見ることができます。
春の桜前線の後は、
ホタル前線の北上となります。
国内で良く見かける種類は
ゲンジボタルやヘイケボタルです。
ゲンジボタルの北限は青森といわれおり、
もともとは北海道には生息していなかったそうです。
面白いのは、
ゲンジボタルの光リ方が
西日本と東日本で違うということです。
比べてみると、
西日本では早く点滅し、
東日本ではゆっくりと点滅しているそうです。
ヘイケボタルはゲンジボタルと比べると活動的ではなく、
弱い発光で限られた範囲を飛んでいます。
鑑賞時期は地域によって違いがありますが、
ゲンジボタルは、5月~7月で
ヘイケボタルは、6月~8月といわれています。
ホタルを鑑賞できる時間帯は何時頃?場所はどこで見れる?
ホタルが生息する場所は、
きれいな清流がある、山林、畑などです。
ゲンジボタルは日没後、
1時間後くらいから光りはじめます。
時間は、午後7時半くらいから午前4時頃の間に3回、
発光して幻想的な光景を広げてくれます。
発光の活発な時間帯は、午後8時頃、午前0時頃、午前3時頃で
もっとも活発に動くのは1回目の午後8時頃だそうです。
空間を飛び回るのは雄で、
雌は草などの上にとまっています。
ホタル鑑賞時には、
懐中電灯やフラッシュなどの光をあてないよう
注意してください。
ホタルにはどんな種類がいて、寿命はどれくらい?
ホタルの種類ですが、
ゲンジボタルやヘイケボタルの他にも
クロイワボタル、クメジマボタルなど
日本には40種類以上のホタルが生息しており、
世界では2000種類ほど生息しているといわれています。
ゲンジボタルは別名、十文字ボタル(黒い十文字模様がある)
ヘイケボタルは別名、一文字ボタル(黒く太いすじがある)
などとも呼ばれているそうです。
ホタルの寿命は、
ゲンジボタルの例ですと、
卵から孵化して成虫になるまでに約1年かかります。
生涯の大部分は水中で過ごし、
成虫になってからの寿命は
約2週間程度といわれています。
メスよりも体の小さなオスは、
蓄えられる栄養分も少なくなる為
メスより短命となるそうです。
ホタルの成虫の外敵はクモ類です。
ホタルが飛ぶ時期は
せめてクモの巣を取り払ってあげたいものです。